イベントレポート

FUJIFILM X-T3が触れる「Xキャラバン秋祭り」が開催

東京・丸の内に盆踊り会場が出現? なぜか射的や金魚すくいも

富士フイルムのユーザーイベント「Xキャラバン」が全国で開催中だ。最新機種のタッチアンドトライや写真家のトークショーなどが行われている。ここでは10月6日に富士フイルムイメージングプラザで行われた東京会場の模様をお伝えする。

東京会場のみの催しとして「Xキャラバン秋祭り」を同時に開催したのもトピックだ。こうしたイベントでは珍しい出店でのゲームや望遠レンズ体験の櫓が盆踊りをイメージしたものになっているなど遊び心溢れる演出になっていた。

会場ではミラーレスカメラFUJIFILM X-T3や中判ミラーレスカメラFUJIFILM GFX 50Rなどの新製品を試すことができた。

FUJIFILM X-T3

特色ある「秋祭り」

Xキャラバン秋祭りは富士フイルムイメージングプラザと同じ建物にある丸の内MY PLAZAホールで開催。9月20日に発売されたX-T3のタッチアンドトライコーナーでは、社会人チアリーディングチームPHOENIXのパフォーマンスで連写やAF性能などが体感できるようになっていた。

チアリーディングチームのステージでは、縦位置グリップを装着したX-T3もみられた。

またホール中央の櫓からは10月25日発売の大口径超望遠レンズXF200mmF2 R LM OIS WRの試写ができた。

(写真のレンズフードは製品版のものと異なります)

そしてこのイベントで特に印象的だったのが出店である。GFX/Xシリーズのカメラを持参するとチケットがもらえ、それを使ってボールすくい、輪投げ、射的が楽しめるようになっていた(しかも大人気で行列ができるほど)。盆踊り会場のような櫓もそうだが、カメラの新製品のイベントとしては極めて珍しい趣向。富士フイルムの遊び心が伝わってくる。

輪投げの賞品はオリジナルトートバッグ。

秋祭りの会場には11月発売のGFX 50Rのタッチアンドトライコーナーも登場。従来よりも小型、軽量化された中判カメラとあって注目度は高い模様。多くの来場者が手に取っていた。

また、このコーナーには11月下旬発売の大口径広角ズームレンズXF8-16mmF2.8 R LM WRも展示されていた。

写真家トークショーも大盛況

一方のXキャラバンでは、写真家や製品開発者のトークショーが開催された。取材時には写真家 藤里一郎さんがX-T3で撮影した女性ポートレート作品を披露しながらX-T3を解説。満席で立ち見が出る人気ぶりだった。

X-T3を早々に購入した藤里さんによると、従来のX-H1よりも小型な点が気に入ったそうで、片手でも撮れるなど現場でとても使いやすいとのことだった。また進化した瞳AFについては、「従来機の瞳AFは使えなかったが、X-T3では生まれ変わったと思うほど良くなった。楽すぎてつまらないほど」と評した。

フィルムシミュレーションのエテルナもよく使っているとのことで、「適正露出で撮れば飛ばないし、潰れない。これは凄いこと」と話し、エテルナ使用時の独自の設定も教えてくれた。

なお、富士フイルムイメージングプラザのショールームにも。GFX 50Rが既に展示されている。

FUJIFILM X-Pro2(右)との比較

Xキャラバンの来場者にはカタログなどの他、富士フイルムが新たに制作したXシリーズのための冊子「FUJIFILM Camera Magazine X STYLE Vol.1」やロゴ入りボールペンが配られた。

今後のXキャラバン

東京会場の後は名古屋、大阪を巡回するXキャラバン。櫓や出店はないものの、同じようにX-T3などの新製品が手に取れる。

名古屋会場

日時:10月13日(土)11時00分〜17時00分
会場:富士フイルム名古屋ビル 3階
写真家トークショー:13時00分〜14時00分(萩原史郎 X-T3で加速する風景表現)
開発者トークショー:15時00分〜16時00分$$ptag

大阪会場

日時:10月20日(土)11時00分〜17時00分
会場:富士フイルムフォトサロン大阪 地下特設会場
写真家トークショー:13時00分〜14時00分(辰野清 X-T3で魅る風景写真)
開発者トークショー:15時00分〜16時00分

武石修

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。