イベントレポート

【CP+】DJI、最新ドローンの「Mavic Air」を展示

飛行デモが人気を集める スタビライザー「RONIN-S」も参考展示

DJIのブースでは、発売が開始されたばかりの民生用ドローン「Mavic Air」と、スマートフォン用ハンディスタビライザー「Osmo Mobile 2」が人気を集めていた。

Mavic Airは、同社民生用ドローンのミドルレンジ「Mavic Pro」と、ローエンド「Spark」の間に位置づけされる。4K/30pの動画撮影に対応するカメラを高精度な3軸ジンバルに懸架し、ボディ前後の4本あるアームを折りたためる高性能でコンパクトなドローン。

コンパクトなボディに4K/30pの動画撮影機能と3軸ジンバルを搭載する「Mavic Air」。
現在のDJIのドローンのなかでもっとも人気の「Mavic Pro」。アームが折りたためコンパクトに収納できる。
エントリー用のドローンとして展開する「Spark」。フルHD/30Pでの撮影が楽しめる。

カラーバリエーションはホワイト、ブラック、レッドの3色があり、ブースではいずれも現物を手にとってじっくりと見ることができた。

現行ラインナップの「Inspire 2」や「Phantom 4 Pro」シリーズ、 Mavic Proシリーズなども展示され、こちらも手にとりその大きさや重さ、仕上がりなど確認することができた。

Phantomシリーズのカラーと言えばホワイトだが、これはマットグレー版。こちらも注目度は高かった。

DJIのブースと言えば、ドローン実演用のケージが毎回用意され注目を引くが、今回も例年同様設置。インストラクターによるデモンストレーションフライトが定期的に行われ、手の動きに合わせて離着陸や前後左右に動くスマートキャプチャーなど同社製ドローンの搭載する様々なフライト機能を紹介した。

実演が始まると多くの来場者がケージを取り囲み、注目の高さが伺われた。

一方Osmo Mobile 2の展示コーナーも常時多くの来場者で賑わい、実際に手に取ってトライアルする姿が多数見受けられた。

スマートフォン用のハンディスタビライザー「Osmo Mobile 2」。性別や年齢を問わず来場者の注目を集めていた。

担当者の話では、年齢や性別に関わらずスマートフォンで動画を撮って楽しむ人の注目が高いということであった。

また、レンズ交換式デジタルカメラ対応のスタビライザー「RONIN-S」もコーナーの一角に展示。北米で開催のCES 2018で発表されたモデルで、今回は参考出品ということであった。

デジタル一眼カメラ対応のスタビライザー「RONIN-S」。現時点での発売時期および価格は未定としている。

以前は物珍しさからブースを訪れる来場者が多かったが、ドローンの認知度が高まり、さらに法制度が確立しつつあるためか、CP+でのDJIの存在感が一段と増したように思える展示であった。

大浦タケシ

(おおうら・たけし)1965年宮崎県生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、二輪雑誌編集部、デザイン企画会社を経てフリーに。コマーシャル撮影の現場でデジタルカメラに接した経験を活かし主に写真雑誌等の記事を執筆する。プライベートでは写真を見ることも好きでギャラリー巡りは大切な日課となっている。カメラグランプリ選考委員。