イベントレポート

OM-D E-M1 Mark IIユーザーの若手写真家トークショーが開催

ブレイクダンス VS 野鳥……ジャンルの違う写真家が得た結論とは?

左から菅原貴徳さん、宇都宮修さん、弊社福島晃(デジタルカメラマガジン編集長)

オリンパスプラザ東京では6月10日(土)より、若手写真家がOM-D E-M1 Mark IIについて語るトークショーが開催されている。デジカメ Watchおよびデジタルカメラマガジンの連載「0.0555555556秒の奇跡」に登場した写真家が出演するもので、撮影の裏話やE-M1 Mark IIの使用感などが披露される。

「0.0555555556秒の奇跡」は、E-M1 Mark IIを使う様々なジャンルの若手写真家をテーマとした連載。デジタルカメラマガジンでは主に撮影テクニックを、デジカメ Watchでは写真や機材の考えをインタビューした2誌同名の連載で、両誌とも6月にめでたく連載が終了した。

トークショーは計4回。そのうちすでに開催された6月10日(土)の模様を主にお伝えしよう。

両極端の撮影ジャンル しかし機材への信頼感は同じ

この日はブレイクダンスを撮る宇都宮修さんと、世界の野鳥を撮影する菅原貴徳さんが出演。撮影ジャンルがまったく違う、異色の顔合わせとなった。

左から菅原貴徳さん、宇都宮修さん

宇都宮さんは超広角レンズでストロボを駆使するスタイル。夜間に行われるブレイクダンスチームの練習に参加し、その動きのある瞬間を閃光とともに撮影する。作品は下のリンクで確認してほしい。

自身もブレイクダンスの世界にどっぷりつかり、ブレイクダンスのW杯と呼ばれるロンドンのUKB-BOY CHAMPIONSHIPSでは、日本代表チームとともに現地入り。大会の模様を撮影してきた。

激しく動くダンサーのすぐそばに陣取り(超広角なので)、スタンドに取り付けたクリップオンストロボをワイヤレスで発光。E-M1 Mark IIは約10コマ/秒の連写状態でAFとストロボ発光が追従する。そのため、安定して良カットが得られるという。

そんな宇都宮さんのおすすめレンズは、M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PROだ。

一方の菅原さんは、もともと鳥の研究者であり、野鳥の生態については専門家。その知見を活かして世界の野鳥を追いかけて、野鳥専門誌や図鑑などに写真を提供している。作品は下のリンク先で。

鳥のいる場所を見つけ、飛んでいる鳥の軌跡を読み、主に望遠レンズで収めるのが菅原さんのスタイル。鳥が出現する場所を見極めることから始まり、時には長時間待つこともあるという。

菅原さんは作品とともに、E-M1 Mark IIのAF追従性能や、手ぶれ補正の威力を説明してくれた。望遠・手持ちで撮影された動画作品の紹介もあり、その補正能力に会場から驚きの声が上がるほど。マイクロフォーサーズならではのコンパクトなシステムも、移動の多い菅原さんには向いているという。

菅原さんのお勧めレンズは、リュックに入るサイズながら600mm相当の望遠撮影が行えるM.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO。

全く異なるジャンルの2人だが、OM-D E-M1 Mark IIについては、どちらも総じて好意的な感想が飛び出した。連写性能、高感度、手ぶれ補正などに話がおよび、2人ともミラーレスカメラであることの不安がなく、機材への信頼感が伝わった。

トークショーのあとには、宇都宮さんのシューティングデモが実施された。ダンサーによる演技をE-M1 Mark II+超広角レンズ+ストロボという、いつものスタイルで撮影する趣向だ。唐突なデモに盛り上がる会場。

見ていると、ダンサーの動きは確かに速い。このスピードの被写体を追いながらベストのタイミングで構図に収めるのは、プロならではの技術といったところだ。即興でE-M1 Mark IIを渡された会場のお客さんも、みな撮影を楽しんでいた。

ちなみに翌6月11日(日)は、ビューティーフォトグラファー・髙桑正義さんが登壇した。

連載で使用した写真の解説から、撮り下ろしとなるモデルポートレートを披露。E5月8日発売のAir Remote TTL-Oを介し、プロフォトのB2を使用しつつ、E-M1 Mark IIとポートレート撮影の相性の良さについて語った。

左端が髙桑正義さん

今週末は都市スナップ・夜景・自然風景の3名が登場

今週末の6月17日(土)・18日(日)には、同じく連載に登場した千田智康さん(都市スナップ)、中村貴史さん(夜景)、今浦友喜さん(自然風景)のトークイベントが行われる。いずれもジャンルの違う写真家だけに、多彩な意見が飛び出しそう。こちらも楽しみだ。

6月18日(日)13時〜14時

写真家 今浦友喜(自然風景)
デジタルカメラマガジン編集長 福島晃

特製トートバッグがあたるキャンペーンも

なおオリンパスプラザでは、E-M1 Mark IIがカメラグランプリ2017 三冠受賞したことを記念し、下記のプレゼントおよびイベントが実施される。

特製トートバックプレゼント

6月22日(木)までにオリンパスプラザ東京に行くと、特製トートバッグが当たる抽選引換券がもらえる。30名分が用意され、外れてもオリジナル缶バッジがプレゼントされるとのこと。

実施会場
オリンパスプラザ東京

抽選引換券配布期間
6月10日(土)〜6月22日(木)

抽選結果掲示&賞品引換期間
6月23日(金)〜6月25日(日)

OM-D E-M1 Mark II撮影イベント

オリパスプラザ東京およびオリンパスプラザ大阪では、OM-D E-M1 Mark IIを使った撮影イベントを実施する。モデル撮影を体験し、その画像をSNSに投稿すると、もれなくプレゼントがもらえるという。

実施会場と実施日
オリンパスプラザ東京:6月23日(金)〜6月25日(日)
オリンパスプラザ大阪:9月23日(土)

本誌:折本幸治