イベント

日本写真学会第24回カメラ技術セミナー

今やカメラといえば、デジタルカメラが隆盛となり、各社とも精密機械、光学、電気、情報処理の融合による新たな価値提案を行っています。そのような状況の中で、若手技術者に各種技術情報を提供し、また技術者同士の交流の場を提供しようという目的からカメラ技術セミナーが開催され、本年で24回目を迎えます。今回もタイムリーな情報を提供すべく、各分野にてご活躍の方々にご講演をお願いしております。 また、セミナー終了後には、ささやかな懇親会も予定しております。 この機会に多くの方にご参加いただきますよう、お願い申し上げます。

イベント詳細(日本写真学会)

イベント名

日本写真学会第24回カメラ技術セミナー

開催期間

2016年11月17日(木)10時~19時

開催会場

国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟4Fセミナーホール(東京都渋谷区代々木神園町3-1)

講演内容

デジタル一眼レフカメラD5に搭載した技術 <10時5分~10時45分>

登壇者:株式会社ニコン 映像事業部 開発統括部 今藤和晴氏

デジタル一眼レフカメラD5は、多様な撮影環境で使用するプロカメラマンを対象に開発したカメラである。D5のAFシステムは、高速で演算処理を行うAF専用エンジンの効果で性能が大きく向上した。進化したAFシステムに加え、D5に搭載した魅力的な機能や新規に開発した技術を紹介する。

THETA 誕生と進化の裏側 <10時50分~11時30分>

登壇者:株式会社リコー 新規事業開発本部SV事業開発センター 高田将人氏

2013年に発売された世界初のコンスーマ向け全天球カメラ RICOH THETA がどのようにして誕生したか、また、その後のバージョンアップやモデルチェンジでカメラやアプリをどのように進化させてきたかを、当時のエピソードも交えながら商品企画の視点で紹介する。

EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM 搭載のナノUSMの開発 <12時40分~13時20分>

登壇者:キヤノン株式会社 イメージコミュニケーション事業本部 ICP 第一開発センター 野口和宏氏

EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM は新開発「ナノUSM」の採用で高速・高精度な静止画AFとなめらかな動画AFを実現した。ナノUSMはチップ状に薄型化した小型振動子を有する小型で高推力のアクチュエータである。本講演では優れた制御性と静粛性を兼ね備えたナノUSMについて説明する。

マイクロフォーサーズ用超望遠ズームレンズ100-400mmの開発 <13時25分~14時5分>

登壇者:パナソニック株式会社 AVC ネットワークス社 イメージングネットワーク事業部 美藤恭一氏

本講演では、新たに開発した "LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3"について述べる。具体的には、4K撮影を最大限に活かす高性能レンズ技術や、換算800mm相当を手持ち撮影可能とする手振れ補正システムおよび各種新機構の開発について紹介する。

開放F2クラスのズームレンズの光学設計 <14時10分~14時50分>

登壇者:株式会社シグマ 開発第2部 村上仁氏

シグマは最高レベルの光学性能と表現能力を発揮できる Art ラインのプロダクトレンズとして、高性能単焦点レンズと同等の明るさと光学性能を持つズームレンズを発売してきた。本講演では50-100mm F1.8 DC HSM|Artを主な例として、それらの光学設計について説明する。

タムロン遠赤外専用ズームレンズの特長 <15時~15時40分>

株式会社タムロン コンポーネント機器事業本部 第二事業部 小出淳史氏

タムロンでは監視用ズームレンズを開発し市場供給してきたが、近年、非冷却マイクロボロメータの小型・狭ピッチ化が進み、遠赤外線カメラも監視用途で広く使用されるようになってきた。本講演では、重要施設や港湾系セキュリティに用いられる遠赤外線用ズームレンズシリーズ 3 種類のレンズの、遠赤外用途に適した技術的特長について説明する。

深海探査機「江戸っ子1号」のビデオ撮影について <15時45分~16時25分>

東京東信用金庫 お客様サポート部 中小企業応援センター 桂川正巳氏

深海探査機「江戸っ子 1 号」は、ガラス球を耐圧容器兼浮力体として用いて、自由落下で深海底の観察を行う装置であり、ガラス球内からの撮影による歪補正、海水中での光の届く範囲が限定されていること、魚は、撮影方向によって同定が難しいこと、カメラと照明の位置関係により、連携して撮影するために工夫が必要であること等の課題を、一つ一つ実験などにより決定、世界初の超深海3D ビデオ撮影に成功した。

参加費

正会員、賛助会員、協賛学協会員:10,000円/非会員:11,000 円
学生会員:3,000 円 /学生非会員:4,000 円

申し込み

写真学会のホームページから申し込み。

主催

日本写真学会