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【CP+2016】シグマ、フォビオンミラーレス「sd Quattro」ハンズオンを実施

山木社長が26日(金)・27日(土)、ステージイベント登壇予定

CP+2016のシグマブースでは、開幕直前に発表された「SIGMA sd Quattro」の実機展示が人気。初日午前中はプレスタイムにも関わらず、ハンズオンコーナーには来場者の列が並んだ。

SIGMA sd Quattroは、Foveon X3 ダイレクトイメージセンサーを採用するミラーレス構造のレンズ交換式デジタルカメラ。レンズマウントは一眼レフカメラ用のシグマSA。一眼レフカメラ用のレンズを前提としたミラーレスカメラは珍しく、せいぜいPENTAX K-01が思い起こされる程度だ。

価格、発売日とも未定。

SIGMA sd Quattro H
背面

会場では、APS-Cセンサー搭載版「SIGMA sd Quattro」のハンズオンが行われている。2月25日現在、APS-Hセンサー搭載の上位モデル「SIGMA sd Quattro H」は手に取れる展示はなかった。以下の写真は、シグマ広報担当者より会場でお借りして撮影したsd Quattro Hだ。

グリップ側がマウント側より短い変則的なデザインだが、写真で見るよりも実物はぐっとカメラらしい。金属ボディの質感も悪くない。

そのいでたちは、まるでマウントアダプターを付けっぱなしにしたミラーレスカメラのよう。レンズ光軸やボディ中央から右側にシフトしたEVFが特徴だ。背面から突き出しているせいか、右目を当ててみてもそれほど違和感はなかった。

特筆したいのはグリップの持ちやすさ。ただでさえ大きく突き出しているのに、裏面にもサムグリップが設けられている念の入りようだ。ラバー素材やシボパターンの感触もしっくりくる。

グリップ内部はほぼバッテリー室。BP-61と呼ぶ新型バッテリーを採用する。

EVFと背面モニターの切り替えはこのレバーで行う。中央のAUTOはアイセンサーを使ったモード。EVFを覗くと表示が背面モニターからEVFに切り替わる。AUTO以外にすると、アイセンサーがすぐOFFにできる。誤作動が多いローポジション撮影などで使いやすそうだ。

レンズとパワーグリップPG-41を装着してみた。かなり重厚感あふれるスタイルになる。パワーグリップの縦位置用ダイヤルは、本体のそれと操作感が同じだ。

パワーグリップPG-41にはバッテリーが2個入る。本体側のバッテリーも使用できるので、計3個のバッテリーが使える。

注目のSFDモードは本体メニュー内から起動する。1回のレリーズで露出の異なる7枚の画像を撮影、専用のRAWデータ(X3Iファイル)を生成する。RAW現像ソフトのSIGMA Photo Proで合成すると、広ダイナミックレンジな画像が得られるという。

背面モニター右側のパネルは、絞り値やISO感度などの設定情報を表示するサブモニター。写真ではうまく写っていないが、高輝度で日中屋外でも視認性が高いという。

交換レンズの新モデルでは、望遠ズームレンズの「SIGMA 50-100mm F1.8 DC HSM | Art」が早くも置いてあった。4月22日発売。メーカー希望小売価格は15万5,000円(税別)。

ズーム全域F1.8を実現した望遠ズームレンズで、APS-Cセンサー向けに設計。先に発売されたF1.8標準ズーム「SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art」(2013年発売)と同様、それほど大きくない見た目の割にはずしりと重い。レンズが詰まっているかのようだ。外観は他のArtラインを踏襲している。

レンズフードを付けてみた。

シグマ社員の方に構えてもらう。全域F1.8とはいえこの大きさ。ボディはSD1 Merrill。さすがきれいな構え方です。

同時発表の「30mm F1.4 DC DN | Contemporary」も手に取ることができた。ミラーレスカメラ用のDNレンズの新製品。3月18日発売で、メーカー希望小売価格は48,000円(税別)。

純正レンズでは数が少ないF1.4の標準レンズ。大口径レンズとはいえ、比較的小型で軽量に仕上げられているのがわかった。

シグマブースの中央には大きな樹木が。自然物があることで、いつものシグマブースとは雰囲気が違う。その周りは交換レンズのハンズオンコーナー。勢い樹木を見上げてカメラを構える来場者が多い。

また、フォトギャラリーとして、シグマフォトコンテスト2015入賞作品も展示されている。シグマ公認Facebookページで開催されたコンテストのうち、入選した11点が展示中。発想豊かな作品が並んでいる。

その他、dp Quattroシリーズの展示など、現行製品が大量に並んでいた。シグマのものづくりを伝えるMADE IN AIZUコーナーも、昨年に続いて設けられている。

ここでシグマファンに朗報がある。今年もステージイベントに、山木和人社長が登壇するとのこと。メーカーの社長自らがメッセージを伝えるとあって、昨年大変な人気を博したのは記憶に新しい。日時は26日(金)16時〜、27日(土)16時〜の2回が予定されている。