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「ライカM」(Typ 240)の最新ファームウェアが公開

ライブビュー水準器表示、マニュアル露出時のISOオート対応など

 ライカカメラAGは、「ライカM」(Typ 240)の最新ファームウェアを公開した。バージョン番号は2.0.1.5。複数の機能向上などを含むアップデート。

 詳細は次の通り(引用)。

  • 画像ファイルに記録されるEXIFデータのレンズ名称を見直しました。
  • カメラメニューの[レンズ検出]が[マニュアル]あるいは[OFF]に設定されている場合、すべてのレンズ(バヨネットリングを取り付けたスクリューマウントレンズを含む)でライブビュー撮影できるようになりました。
  • [動画撮影OFF]設定を追加
     SETメニューの[動画記録設定]を[動画撮影OFF]に設定すると、本体上面にある動画撮影ボタンが無効になり、動画が撮影できなくなります。
  • ライブビューモード時、水準器をライブビュー映像に重ねて表示できるようになりました。水準器を表示するには、カメラメニューの[水準器]を[ON]に設定します。
  • [露出シミュレーション]機能を追加しました。
     カメラメニューの[露出シミュレーション]を[ホールド]に設定すると、設定したシャッタースピードや絞り値に基づく実際の撮影結果に近い明るさで常にライブビュー映像が表示されます(マニュアル露出モード時でシャッタースピードを1/30秒より早く設定したときのみ)。
     [露出シミュレーション]を[レリーズ半押し]に設定すると、設定したシャッタースピードや絞り値に関わらず、見やすい明るさでライブビュー映像が表示されます。 シャッターレリーズボタンを半押しすると、実際の撮影結果に近い明るさでライブビュー映像が表示されます。
  • ISO感度の[オート]機能を向上
     ISOボタンを押すと、[オート]のサブメニューの設定内容も表示されるようになりました。
     [最長シャッター速度設定]の[マニュアル]の設定内容に、[1/焦点距離][1/ [2x焦点距離] ][1/ [4x焦点距離]]を追加しました。これにより、望遠レンズ使用時にISO感度を[オート]に設定しても、ブレを抑えて撮影できます。
     [マニュアル露出時]機能を追加しました。[ON]を選ぶと、マニュアル露出モード時も最適なISO感度に自動設定されます。
     [前回設定値]を選ぶと前回手動設定したISO感度に自動設定されるようになりました。
  • クロップ表示機能を追加
     ライブビューモード時に、アスペクト比に基づく範囲を示すマークをライブビュー映像に重ねて表示できるようになりました。十字キーの上/下ボタンを押すと、クロップマークの種類(4:3、7:6、1:1、16:9)を切り換えることができます(その他の情報は表示されません)。
  • 韓国語に対応
     カメラメニューの表示言語に韓国語を追加しました。
  • 動画撮影時のシャッタースピードについて、1/24秒ではなく1/25秒に設定されるようになりました。これにより、50Hzの交流電源に起因する画面のちらつきを低減しました。
  • オートブラケット撮影の設定内容がカメラの電源を切ってもリセットされなくなりました。
  • 露出補正の設定方法を改善
     露出補正をメニューで設定するときの操作性を向上しました。 メニューで目盛を表示後、設定ダイヤルを回すだけで補正値を設定できます。
  • 測光方式に[クラシック/ LV 無効]を追加
     カメラメニューの[測光センサー切替]を[クラシック/ LV 無効]に設定すると、シャッター幕の反射光を測光する従来の方式になると同時に、LVボタンが無効になります。これにより、誤ってライブビューモードに切り換わるのを防ぐことができます。
  • フォーカスピーキング機能を向上
     フォーカスピーキングの色を赤、青、緑から選択できるようになりました。これにより、被写体に合わせてフォーカスピーキングの表示を見やすくできます。
  • GPS機能を向上
     JPEG画像の撮影場所をAdobe Photoshop Lightroomで表示できるようになりました。 GPS衛星からの電波が届きにくい場合に、最後に取得した位置情報が24時間(前バージョンのファームウェア)ではなく5分で消去されるようになりました。
  • 高温下でのライブビューモード使用時のバグを修正
     高温下でライブビューモードを使用したときに生じることがある不具合を修正しました。
  • ライブビューモード時の測光のバグを修正しました。
  • 撮像素子のクリーニング機能のバグを修正しました。

 ライカM(Typ 240)は、35mmフルサイズ相当有効2,400万画素のCMOSセンサーを搭載するデジタルレンジファインダーカメラ。従来のM型ライカになかったライブビュー撮影、フルHD動画記録、外付けEVFが利用可能。発売は2013年3月。実勢価格は税込91万7,900円前後。

(本誌:鈴木誠)