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富士フイルム、スマホの写真をプリントできる「チェキ」プリンター
佐々木希さんとTKOが発表会に登場
Reported by 本誌:折本幸治(2014/1/15 17:59)
富士フイルム株式会社は、スマートフォンで撮影した画像をチェキフィルムにプリントできるプリンター、「スマホ de チェキ」(instax SHARE SP-1)を2月15日に発売する。価格はオープン。店頭予想価格は1万9,800円前後の見込み。
スマートフォンに保存された画像を無線LAN経由で受け取り、本体内部に装填したインスタントフィルム「instax mini」に露光して出力するというモバイルチェキプリンター。バッテリー駆動が可能で、スマートフォンとともに持ち歩いての使用が可能だ。
LGのモバイルプリンター「Pocket photo」に近い構成の製品だが、instax mini(チェキフィルム)を使用するのが特徴となる。instax miniは既存のものが使用可能。
無線LANはIEEE802.11b/g。スマートフォンからの画像転送は、専用アプリ(無償でダウンロード可能)で行なう。プリントスピードは、画像データ受信完了後、書き込みからフィルム排出まで約16秒。
本体に装備されたリプリントボタンを使うと、複数枚のプリントも行なえる。
バッテリーとして、2個のCR2を使用する。プリント可能枚数は約100枚。
専用アプリには、「リアルタイムテンプレート」、「リミテッドテンプレート」、「SNSテンプレート」などのテンプレートを搭載。
リアルタイムテンプレートは、撮影したその場のGPSデータを送信し、場所、時間、天気、温度、湿度を画像とともにプリントするもの。
リミテッドテンプレートは、プリント枚数に応じた通し番号がついたテンプレート。
SNSテンプレートは、FacebookなどのSNSにアップした画像をプリントするときに使用。プロフィール画像、プリント時の「いいね!」数がプリントされる。
外形寸法は101.6×42×122.5mm。質量は235g(電池、フィルム別)。
1月15日に行なわれた発表会では、チェキブランドの好調ぶりが伝えられた。近年、アジアを中心にブームが広がるチェキだが、日本でも販売台数が順調に伸びている。販売台数は、2010年度の87万台に対し、2013年度は220万台に達する見込み。かつてほどではないものの、静かな再ブームという状況になっている。
特に、2013年9月に投入された「instax mini 90 ネオクラシック」が好調で、これまで手にとってもらえなかった男性の支持を集めたという。
また新製品は、スマートフォンやネットとの親和性を図る取り組み「フォトルネッサンス」の一端を担う。フォトルネッサンスの例としては、画像認識を駆使した新しいフォトブック「Year Album」、スマートフォンからポストカードを注文できる「スマホ注文」などが挙げられる。2月上旬にはスマートフォン時代の新しいコンセプトの店舗を原宿にオープンするという。
発表会の後半には、CMキャラクターをつとめる女優の佐々木希さんと、お笑いコンビTKOが登壇した。
ステージでは家電芸人として知られるTKOの2人が、佐々木さんに対決形式で新製品をプレゼン。スマートフォンでの撮影からプリントまでの実演を交え、スマホ de チェキの諸機能を紹介した。