ニュース

森田三郎写真展「もう だれも来ない -あるレジャーランドの終息」

(ニコンサロンbis大阪)

1989(平成元)年ごろ、鳥取市郊外の高原地帯に、新しいレジャーランドが生れた。回転展望台をはじめいろいろな遊具を備え、さらにプールや桜の園まで設けた、この地方にとって目新しく豪華なレジャーランドだったが、10年を経ずして閉鎖されてしまった。まさにバブル経済のさなかに生れ、バブル崩壊とともに消えた施設だった。

閉鎖後も、建物や遊具はそのまま野ざらしとなり、近在の悪童が訪れて遊び場にする以外、再び日の目を見ることはなかったが、作者があるとき通りかかって、門扉の内側に悄然とたたずむ遊具の姿を見たとき、大きいショックと興奮を覚えた。滅びの美というには生々しかった。

展示する作品は、代理管理者に低頭して仮許可(黙認)をもらい、1年間通いつめて撮影したものである。カラー41点。

(写真展情報より)

森田三郎写真展「もう だれも来ない -あるレジャーランドの終息」

  • 会場:ニコンサロンbis大阪
  • 住所:大阪市北区梅田2-2-2 ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階
  • 開催日:2013年7月4日(木)~2013年7月10日(水)
  • 時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:会期中無休

(本誌:鈴木誠)