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冨永晋写真展「遠い記憶」
(ニコンサロンbis新宿)
(2013/5/14 00:00)
作者の父親は大韓民国の揚口で生まれた。
作者は小さい頃に、祖父と祖母から戦争の話を聞いた。祖父は獣医師として祖母を伴って大陸へと渡った。そして、父親が生まれ1945年8月15日に戦争が終結した。祖父母は生まれたばかりの父親を抱え、必死に日本に帰ってきた。
祖父母も他界し、父親も年を取った。
作者には、二人から聞いた話と残してくれた当時の写真や手紙しかない。
父親が生れた土地はどのような場所なのだろう。
祖父母は帰国する時が大変だったから、暮らした所に行ってみたいということはなかったようだが、父親は生まれて直ぐに帰国したからか、一度は行ってみたいとつぶやく事が増えてきた。
父親と二人で父が生まれた場所に行き、その後、一人で再度撮影に向かい、当時のことを知っている人や同じ職場で働いていた人と会うことができ、ようやく当時住んでいた場所も見つけられた。
本展では、作者が見たいと思った引き揚げ時の祖父母の見た景色と父親の生れた揚口から日本に戻ってくるルーツをたどる旅の作品を展示する。カラー・モノクロ約35点。
(写真展情報より)
6月1日13時より、ギャラリートークが行なわれる。
冨永晋写真展「遠い記憶」
- 会場:ニコンサロンbis新宿
- 住所:東京都新宿区西新宿1-6-1 新宿エルタワー28階
- 開催日:2013年5月28日(火)~2013年6月3日(月)
- 時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
- 休館:会期中無休