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山崎麻里子写真展「箱庭 hakoniwaの軌跡~旅カメラ PEN東欧編 旅先で出会った小さな幸せ、小さな世界」

(オリンパスギャラリー東京)

©山崎 麻里子

仕事で世界中を旅している人に、今まで訪れた国で一番好きな場所はどこかと聞いたことがある。返ってきた答えは、東欧、ハンガリーの街ブダペスト。

ブダペスト、ブダペスト……心の中でそっと反復しながら、東欧にあるまだ見ぬその街を想像した。

初めて訪れる東欧。とても心が躍った。

記憶の片隅に置かれたキーワードに触れる旅は、想いが強い分いつもの旅より少しだけ特別だ。ハンガリーのブダペストから列車を乗り継ぎ、オーストリアのウィーン、チェコのチェスキークルムロフ、プラハと初夏の旅に出た。街には短い夏を楽しもうと、ヨーロッパ中から観光客が訪れていた。

歩くたびに出会う笑顔の人々とささやかな幸せの風景。

童話の世界のようなかわいい被写体が、次々と目に飛び込み夢中でシャッターを切る。カメラが光を捉えた瞬間、今見た風景がまるで絵本の1ページのように自分だけの箱庭となり PENに刻まれていく。

自分の意志で永遠を与え、箱庭となった風景を大切に大切に日本へ持ち帰った。

(写真展情報より)

会場:オリンパスギャラリー東京

  • 住所:東京都千代田区神田小川町1-3-1 NBF小川町ビル
  • 開催日:2013年5月16日(木)~2013年5月22日(水)
  • 時間:10時~18時(最終日は15時まで)
  • 休館:日、祝日

(本誌:武石修)