【CES/PMA】「D4」と「Nikon 1」をアピールしたニコン


 ニコンは2012 International CESにおいて、6日に発表した35mm判CMOSセンサー搭載のデジタル一眼レフカメラ「D4」を複数台用意。いずれも手にとることができた。

ニコンブース。おなじみの超望遠レンズ体験コーナーもあったD3Sに代わり、報道系プロ向けモデルとして発表されたD4。2月16日発売。店頭予想価格はは65万円前後

 D4は、35mm判サイズのCMOSセンサーを搭載するプロ向けのデジタル一眼レフカメラ。仕様など詳細は、こちらの記事で解説している。

 撮像素子は新開発の有効1,620万画素CMOSセンサー。AEセンサーやAFセンサーも一新し、会場のデモ機のAFは、性能が向上したという3D-トラッキングに設定されていた。全体的な外観はD3XやD3Sなどと同じだが、ペンタ部が低くなったことで、以前よりすっきりした印象受ける。

 世界初の採用となるXQDカードスロットはいずれも空。撮影のためとしてCFスロットのみ使われていた。

記録メディアスロットはガムテープで封印。XQDカードスロットは空だったシャッターボタン周り。新たに動画記録用のボタンを備える。フルHDムービーの記録にも対応した
レリーズモードダイヤル周り。コマンドロックボタンの位置に測光モードボタンがあるフォーカスモードセレクトダイヤル
ライブビュー時の液晶モニター画面ファインダー

 また、D4がフルHDムービー記録に対応したこともあり、ニコンにしては珍しく、「HD-SLR VIDEO」という動画関連のコーナーを設けていた。ニコンのデジタル一眼レフカメラに対応したリグや外付け液晶モニターを組み合わせて展示。多くの来場者が足を留めて見入っていた。

HD-SLR VIDEOコーナー動画関連の撮影用品を紹介していた

 D4以外でニコンが力を入れて展示していたのが、Nikon 1 V1とNikon 1 J1だ。中でも「Nikon 1 Concept for the Future」と銘打たれたコーナーでは、Nikon 1 J1の未発売カラーバリエーションや、新1 NIKKORレンズのモックアップなどを展示。2011年9月に日本で行なわれた発表会で披露されたものがほとんどだが、カラー提案の多さには驚かされる。

Nikon 1をアピールするステージモーションスナップショットの紹介ビデオ
ブースの一角に設けられたNikon 1 Concept for the Futureマルチアクセサリーポートを使ったアクセサリーを参考出品。写真は大型液晶モニター、外付けマイク、バッテリーパック、LEDライト内蔵グリップを装着した状態
可動式の液晶モニター。タッチペンが組み込まれているプロジェクター、ジョイスティックコントローラー、インターネットアダプター、コンパクトLEDライトのセット
ブラケットで固定するLEDビデオライトLEDマクロライト
1 NIKKORレンズの参考出品。Pocket size(thin、normal zoom lens)との説明があったFor close-ups(micro lens)
For portraits(fast、prime lens)For sport(super-telephoto zoom lens)
Nikon 1 J1の未発売カラーバリエーション
 Nikon 1 J1用のDecorative Dust/Waterproof Shell

 会場では12月22日発売のNikon 1用Fマウントアダプターも試せた。AE、VRが動作するほか、AF-Sレンズを装着すればAFも可能。実撮影画角は表記焦点距離の2.7倍相当となる。

ニコンFマウントレンズをNikon 1につけるためのマウントアダプターFT1AF-S DX NIKKOR 35mm F1.8 Gを装着してみる
FT1に装着した状態。
FT1を介してNikon 1 V1にAF-S DX NIKKOR 35mm F1.8 Gを装着。AF-SレンズなのでAFが作動する



(本誌:折本幸治)

2012/1/11 19:55