カメラ女子の1割にミラーレスの購入意向あり

〜東京工芸大学の調査より

 東京工芸大学は14日、「カメラ女子に関する調査」の結果を発表した。レンズ付きフィルムを除くデジタルカメラまたはフィルムカメラを保有し、月に1日以上の頻度で写真撮影を行なう20歳〜49歳の女性1,000名が対象。

 調査期間は2011年11月16日〜11月22日の7日間。ネットエイジア協力のもと、携帯電話によるインターネットリサーチを行なったという。

 写真撮影時のメインカメラは「携帯電話やスマートフォンのカメラ機能」が47.4%、「コンパクトデジタルカメラ」が47.1%、「デジタル一眼カメラ」が5.2%。小型で携帯しやすい機器をメインとするユーザーが多いとしている。

 普段よく撮影する被写体や撮影シーンは、「自然の風景(海・山・川)」が52.1%、「子供(成長記録など)」が44.7%、「料理」が43.1%で、子供がいる女性では「子供(成長記録など)」が高く83.4%だった。

 いっぽう“デジタル一眼カメラ”のユーザーでは「花・植物」(42.3%)、「空・雲」(36.5%)、「街並み(ビル・鉄塔など)」(34.6%)となり、コンパクトデジタルカメラをメインに使用するユーザーでは、「女子会(同性の友人・職場仲間・ママ友)」が高くなった。携帯電話やスマートフォンのカメラ機能をメインで使用するユーザーは「料理」や「メモがわり(名刺・チラシ・資料など)」の比率が高い。

 使用する撮影テクニックは、「撮影モード(夜景モード・スポーツモードなど)を使い分ける」(55.1%)、「ズーム機能で遠近感を調整する」(43.3%)、「撮影対象にピントを合わせる(フォーカスロック)」(43.2%)と続き、世代別の特徴として20代が明るさや色合いの調整機能を他年代より活用する傾向にあるという。

 撮影テクニックに関する自由回答には「レンズを手で拭いてから撮る。手の脂がつくといい具合にふわっと感がでます。」という回答もあり、調査結果では「写真の“ぼかし”に対する拘りが窺えた」としている。

 “ミラーレス一眼”については、「購入意向あり」が10.2%、「興味あり」が54.5%で、特に“デジタル一眼カメラ”のユーザーに購入意向が高いとしている。魅力を感じる点は「一眼レフカメラより安価」、「コンパクトカメラより高画質」、「一眼レフカメラよりも小型・軽量」、「一眼レフカメラよりも操作が簡単」と続く。スマートフォンユーザーにおいては、動画が撮りやすい」、「レンズ交換が可能」、「故障が少ない」が高くなった。

 「今後挑戦したいと思うこと」は「大きくプリントして飾る」、「撮影レッスンへ参加する」、「コンテストに応募する」が高くなった。特にミラーレス購入意向者においては技術向上や作品の発表に積極的であるとしている。

 写真の見せ方は「プリントする」が最多で62.1%。20代では「SNSやブログ、HPに載せる」、子供がいる女性は「年賀状・ポストカードにする」、携帯電話のカメラユーザーは「メールで送る」が高くなった。

 SNS利用者のうち顔写真を公開しているユーザーは20%だという。

 そのほかの調査結果などの詳細は、Webサイトで公開しているPDFを参照されたい。

※カメラの種別呼称は調査結果の表記を引用しています。




(本誌:鈴木誠)

2011/12/14 14:14