ペンタックスフォーラム、原隆利写真展 大地への鎮魂歌「狭間」を8月24日


 ペンタックスフォーラムは、原隆利写真展 大地への鎮魂歌「狭間」を8月24日から開催する。

犬の散歩をここ数十年欠かしたことがない。春から夏にかけてはすでに太陽が昇っている。秋から冬に至っては、未明の時間に散歩することになる。その時、もののけを感じて、立ち止まることが幾度かあった。それが今回の「狭間」撮影のきっかけである。夜から昼を迎えるその狭間である。秋から冬は気候が最も山陰らしくなる。重い雲、湿った空気、肌を刺す寒風、その全てが山陰独特の風土だ。神の存在も無視はできない。「もののけ」は風土に浸みた御霊なのか。神無月には八百万の神が出雲に集う。
私のライフワークは山陰だ。未明の薄明かりの中で、自作の行燈を配してふるさと山陰を捉えた。東北大地震で多くの命が奪われたが、すべての御霊への鎮魂歌としてささげたい。
デジタル写真全盛の現代だが、山陰の湿った空気感や、未明のハーフトーンの再現には、やはり銀塩写真が落ち着く。原 隆利

夜から昼への「狭間」、トワイライトの中で撮影されたモノクロ作品35点で構成。撮影は作者のふるさと山陰。風景の中に行燈を配置して、『もののけ』を暗示しながら厳しい自然と対峙する。まさに大地に浸みた御霊への鎮魂歌を歌い上げる。(写真展情報より)

  • 名称:原隆利写真展 大地への鎮魂歌「狭間」を8月24日
  • 会場:ペンタックスフォーラム
  • 住所:東京都新宿区西新宿1-25-1新宿センタービルMB(中地下1階)ペンタックススクエア内
  • 会期:2011年8月24日〜2011年9月5日
  • 時間:10時30分〜18時30分(最終日16時まで)
  • 休館:火曜日

(本誌:折本幸治)

2011/8/5 00:00