エプソン、被災拠点が7日の余震で停止も復旧。11日の余震は影響なし


 エプソンは12日、東日本大震災による影響についての最新状況を発表した。

 安否未確認だったエプソントヨコム福島事業所の従業員1名について、福島県南相馬市で死亡が確認された。そのほかの従業員は無事を確認している。

 東北エリアの拠点では7日夜に発生した余震で停電したが、エプソントヨコム福島事業所を除いて復旧活動を進めている。なお、11日午後に発生した余震による生産への影響は無いという。

 生産拠点については本震で4カ所が被災した。

 エプソンアトミックス(青森県八戸市)では、順次再開予定としていた金属射出成形部品および人工水晶の生産を4日に再開した。7日の余震で一時的に生産を停止したが、現在は復旧している。金属粉末については、4月末頃の生産再開を見込む。

 秋田エプソン(秋田県湯沢市)も、7日の余震で一時的に生産を停止したが、現在はすべての品目(プリンター部品、水晶デバイス、超精密部品など)で生産を再開している。今後も電力などの状況を確認しながら生産を行なっていく。

 エプソン酒田事業所および東北エプソン株式会社(いずれも山形県酒田市)は、7日の余震で一時生産を停止したが、インクジェットプリンター部品と半導体の一部について11日に生産を再開した。今後も電力や材料の調達状況などを確認しながら生産を行なう。

 エプソントヨコム福島事業所は、東京電力福島第一原子力発電所から直線距離で16kmに位置しているため引き続き閉鎖中。




(本誌:武石修)

2011/4/12 15:51