富士フイルム、2011年3月期の連結業績予想を修正


 富士フイルムは28日、2011年3月期の通期連結業績予想を発表した。

 売上高は前回予想(2010年10月29日)から2.6%減の2兆3,000億円、営業利益は同16.7%増の1,200億円、純利益は同10%減の540億円を見込む。

 売上については中国やインドといった新興国市場での販売は好調なものの、円高などの影響で計画を下回る。純利益については国会で審議予定の法人税引き下げによる影響120億円減を折り込み下方修正した。

 なお営業利益には、2010年3月から取り組んでいる構造改革費用300億円を計上済み。「構造改革による固定費削減効果に加え、コストダウンや経費削減の推進で損益改善は想定以上のペースで進んでいる」(同社)。


(本誌:武石修)

2011/1/28 19:47