ニコン、「ViewNX 2」「Camera Control Pro 2」のD7000対応版


 ニコンは26日、「ViewNX 2」と「Camera Control Pro 2」の最新版を公開した。バージョン番号はViewNX 2がVer.2.0.3、Camera Control Pro 2がVer.2.8.0。対応OSはいずれもWindows XP/Vista/7、Mac OS X 10.4.11/10.5.8/10.6.4。

ViewNX 2D7000

ViewNX 2

 Ver.2.0.2からVer.2.0.3への更新内容は次の通り。

  • COOLPIX P7000にて「ISO感度」設定を「Hi 1」にして撮影したNRW(RAW)画像をViewNX 2の「画像調整」から「ホワイトバランス」設定を変更すると、画像全体がマゼンタ色になる現象を修正した
  • ニコン製以外のモニタープロファイルを使用すると、まれに正しい色合いで表示されない現象を修正した(Windowsのみ)
  • Nikon Movie Editorにて、「オーディオ」タブで「BGMを使用する」にチェックを入れた状態で、動画の変換が実行できない現象を修正した(Windowsのみ)

 なお、同バージョンはVer.2.0.1からVer.2.0.2への更新内容も含む。内容は次の通り。

  • D7000(10月29日発売)に対応した
  • 「メタデータパレット」の「カメラ情報」に表示するフラッシュ関係の情報表示を変更した
  • Nikon Movie Editorにて、動画の出力サイズとしてD-Movieのサイズに「640×424」、「320×216」を追加した
  • D3100にて「おまかせシーン」で撮影した画像が「メタデータパレット」上に表示できない現象を修正した
  • スライドショー実行後、スライド切換のエフェクトが有効とならない現象を修正した(Windowsのみ)
  • Nikon Movie Editorにて、静止画または動画を先頭にして、D3100で撮影した30fpsの動画をストーリーボードに追加し、間にトランジションを追加して24fpsで動画出力を行なうと、真っ白の動画になる現象を修正した(Mac OS Xのみ)
  • Nikon Movie Editorにて、H.264の24fpsの動画を2つ、ストーリーボードに追加し、間にトランジションを追加してプレビューを行なうと、トランジション効果の部分で後ろの動画しか再生されない現象を修正した。また、再生時間が実際の長さより長くなり、スライダーで最後まで移動できなくなったり、設定したBGMが再生されなくなったりする現象を修正した(Mac OS Xのみ)

 更新内容のうち「『メタデータパレット』の『カメラ情報』に表示するフラッシュ関係の情報表示を変更した」では、D7000およびD3100に合わせて調光補正量の表示方法を(合算補正値=カメラ補正値+クリップオンストロボ補正値)に変更した点と、D7000およびD3100で撮影した画像の場合、「照射角」、「配向タイプ」、「バウンスアダプタ」、「FVロック」を表示するようにした点を含む。

Camera Control Pro 2

 Ve.2.7.1からVer.2.8.0への変更内容は次の通り。

  • D7000に対応した
  • D7000で動画を撮影できるようにした。動画はカメラのメモリーカードに記録し、動画ファイルは撮影後にPCへダウンロードできる
  • D3S、D7000でメモリーカードだけに画像を記録できるようにした
  • View NX 2の「ファイル」メニューで「Camera Control Pro 2で撮影した画像を直ちに表示」にチェックすると、Camera Control Pro 2で撮影するたびに最新の画像がView NX 2に表示するようにした
  • Nikon Message Center 2に対応した
  • 「撮影」と「AF&撮影」をショートカットキーに割り当てられるようにした
  • 内蔵ビューアーを廃止した。閲覧にはViewNX 2を利用する
  • Mac OS X 10.6.4に対応した(Mac OS Xのみ)
  • D1X、D1H、D1への対応を終了した(Mac OS Xのみ)

 ViewNX 2は、ニコン製デジタルカメラに付属する無償の画像閲覧ソフト。ラベル、レーティング、キーワード、ジオタグなどでの画像管理に対応する。撮影したRAWへピクチャースタイルを適用するなどの簡易RAW現像機能も備える。

 Camera Control Pro 2は、対応デジタル一眼レフカメラのほぼすべての機能をパソコンからリモートコントロールできるソフト。実勢価格は1万9,000円前後。



(本誌:鈴木誠)

2010/10/26 18:19