【フォトキナ】カールツァイス、「Distagon T* 1,4/35」やCP.2レンズなどを展示


 フォトキナ2010の会場でカールツァイスは、フォトキナにあわせて発表した「Distagon T* 1,4/35」や各種のレンズを展示し、実際に試写できるようなブース展開をしていた。実際に撮影できるとあってブースは人気で、なかなか順番が回ってこないほどだった。

カールツァイスブース。正面にあるのがMakro-Planar 2/100 ZEを模した展示スペース

 広角・大口径の新レンズとなるDistagon T* 1,4/35は、9群11枚のレンズで最短撮影距離は0.3m、フィルター径は72mmで、ニコン用(ZF.2)、キヤノン用(ZE)の2種類がリリース予定。質感は高く、フォーカスリングも滑らかに動作する。発売は2011年の初頭で、価格は1,385.71ユーロ。

EOS 5D Mark IIに装着したDistagon T* 1,4/35D3Xに装着したDistagon T* 1,4/35
大口径の広角レンズ。ずっしりと重いが、質感は高い

 ブースには盆栽風の展示の周囲にレンズを並べて試写できるようになっており、さまざまなボディに装着された多くのレンズを試すことができた。新しいレンズとしては、ニコン用、キヤノン用の「Distagon T* 2/35」、「Makro-Planar T* 2/50 ZE」、ソニーが発売したαAマウント用のSSM(超音波モーター)内蔵レンズ「Distagon T* 2/24 ZA」、などのレンズが試用できた。

D300に装着したDistagon T* 2/35 ZF.2
こちらはEOS 5D Mark IIに装着したDistagon T* 2/35 ZE
α55に装着したDistagon T* 2/24 ZA
EOS 40Dに装着したMakro-Planar T* 2/50 ZE

 また、映画業界用の「Compact Prime CP.2 50mm/T2.1 Makro」「CP.2 100mm/T2.1 CF」の2製品も出展。今年中に発売予定で、価格は3,700ユーロからとなっている。

ハンズオンコーナーは、盆栽を並べた庭を撮影するという趣向並んでいたレンズの中には、マウントアダプター経由でソニーの「NEX-5」に装着されているものもあった

 CP.2 50mmは、Makro-Planarをベースにしたレンズで、24cmまでのマクロ撮影が可能。CP.2 100mmは、Planarをベースに、0.7mのクローズアップ撮影に対応する。開放絞りがT2.1と明るく、光量の少ないシーンでも撮影しやすくなるほか、カールツァイスらしい高画質を売りにしていた。

映画業界用のレンズとして開発されているCompact Prime CP.2シリーズも展示動画関係では、ソニーのEマウントハンディカムNEX-VG10にもレンズを装着して展示していた


(小山安博)

2010/9/27 17:16