フォイル・ギャラリー、梶井照陰写真展「KAWA」


 フォイル・ギャラリーは、梶井照陰写真展「KAWA」を9月17日から開催する。

(c)梶井照陰

 梶井が佐渡島で荒々しい日本海に対峙し、その迫力と美しさで圧倒した「NAMI」を発表したのは2004年。その撮影中に発見したのは、太古から私たちに密接な存在であり、山から麓へ、果ては壮大な海へと一方向的な流れのままに姿を変える川でした。

 新潟で僧侶をするかたわら、その波の写真を撮り続けてきた梶井はあるとき、一筋の小川と出会い、これまで撮影してきた寄せてはかえす波とは異なる、「川」という存在に新たな水の表情を見つけます。

 以後6年ものあいだ、新潟や長野、イグアスの滝、中国、オーストラリア、カナダ、モロッコ、南米など世界各地を歩き、さまざまな川の撮影を続けてきました。

 川を撮影し続けた時間は、梶井にとって「見つめる」ことの連続だったと言います。 その対象に真摯に向かい合い、撮影を続ける行為は、読経のように一貫して自分自身を見つめ、向き合うことでもありました。

 そうして本質を見極めながら写真にとどめられた「川」は、さまざまに水の姿を変え、見るものの胸を打ちます。また、その作品に向かい合ったとき、その川とともに流れる、時の流れに思いを馳せるでしょう。(開催情報より)

 なお、9月18日の18時30分から梶井照陰氏と竹井正和氏(フォイル代表)による「トーク&スライドショー」を実施する。定員50名、要予約。参加費は500円。

 また、9月19日の12時から18時30分(予定)まで、梶井照陰氏と竹井正和氏によるワークショップ「KAWA」を開催。川に関する写真を持参のカメラで時間内に撮影し、講評会を開く。定員30名、要予約。参加費は3,000円(交通費、材料費別)。

  • 梶井照陰写真展「KAWA」
  • 会場:フォイルギャラリー
  • 住所:東京都千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビル201
  • 期間:2010年9月17日~2010年10月16日
  • 時間:12時~19時(初日は18時まで)
  • 休館日:日曜、祝日

(本誌:鈴木誠)

2010/9/2 17:37