富士フイルム、位相差AF搭載の薄型15倍ズーム機「FinePix F300EXR」


FinePix F300EXR

 富士フイルムは、位相差AF対応のスーパーCCDハニカムEXR搭載機「FinePix F300EXR」を9月上旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は4万5,000円前後の見込み。

 2009年2月に発売した「FinePix F200EXR」の後継機。撮像素子にAF測距センサーを組み込み、位相差AFを可能とした新開発のスーパーCCDハニカムEXRを搭載した。シーンに応じて位相差AFとコントラストAFを切り替える。富士フイルムでは、新開発の撮像素子による高速AFを「瞬速フォーカス」として訴求している。詳しくは関連記事を参照されたい。


 レンズは焦点距離24-360mm相当、F3.5-5.3の光学15倍ズーム。レンズ収納時に沈胴する際、構成レンズのうち2群を鏡胴内でスライドさせて収納する「ツインシフトレンズ」を新たに装備し、ボディ最薄部を22.9mmとした。

 新機能として、横もしくは縦位置でカメラを振ることで、最大360度のパノラマ写真を撮影できる「ぐるっとパノラマ360」を備える。撮影解像度は、横位置で720×7,680ピクセル、縦位置で1,080×7,680ピクセル。

 また、撮影画像をあらかじめグルーピングしておくことで、フォトブックの注文を円滑にできる「フォトブックアシスト」機能も搭載した。

 レンズシフト式の手ブレ補正機構は、ハード・ソフトともに一新。補正制御用LSIと補正アルゴリズムを見直し、小刻みな手ブレだけでなく、ゆっくりと動く手ブレにも対応した。

 このほか、高解像度優先、ダイナミックレンジ優先、高感度低ノイズ優先の各モードを切り替える「EXRオート」をはじめ、スーパーiフラッシュ、フィルムシミュレーション、ペットオートシャッター、顔キレイナビ、HD動画記録といった従来モデルの機能を継承。旧機種のFinePix F200EXRで省略されていた赤外線通信機能IrSimpleとIrSSを再び搭載した。


 撮像素子は有効1,200万画素相当の1/2型。感度はISO100~12800。ISO3200では600万画素相当、ISO6400~12800では300万画素相当の記録となる。最大1,280×720ピクセル、24fpsのHD動画記録も可能。動画撮影中の光学ズームも行なえる。

 最短撮影距離は、広角端が約45cm、望遠端が約2.5m。マクロモードでは約5cmの接写が可能。

 液晶モニターは約46万ドットの3型。記録メディアはSDHC/SDメモリーカードを使用できるほか、約40MBの内蔵メモリーを備える。電源はリチウムイオン充電池「NP-50」。CIPA準拠の撮影可能枚数は約250枚。

 本体サイズは103.5×59.2×32.6mm、重量は約195g(バッテリー、メモリーカード含まず)、約215g(バッテリー、メモリーカード含む)。専用アクセサリーとして、両別が可能なソフトケース(別売)を用意する。



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2010/7/21 14:05