カシオ、24mm相当からの10倍ズーム機「EXILIM Hi-ZOOM EX-H15」


EX-H15BK(ブラック)

 カシオは、24mm相当からの光学10倍ズームレンズを搭載したコンパクトデジタルカメラ「EXILIM Hi-ZOOM EX-H15」を発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は4万円前後の見込み。発売日は、シルバーとブラウンが3月12日、ブラックとピンクが3月26日。

 米国カシオが1月6日に発表した製品で、 2009年7月発売の「EXILIM Hi-ZOOM EX-H10」の後継機種。国内でも正式に発売が決まった。ただし、同時発表の上位モデル「HIGH SPEED EXILIM EX-FH100」の発売は見送られている。

 撮像素子は有効1,410万画素の1/2.3型CCD。感度はISO64〜3200。CCDシフト式の手ブレ補正機構も備えている。EX-H10は有効1,210万画素だった。

 画像処理エンジンに最新の「EXILIMエンジン5.0」。通常のCPUと高速画像処理専用のCPUをパッケージした「EXILIMエンジン4.0」を進化させたもので、画像処理速度を従来比1.3倍に向上。さらに、色再現性が高く、階調表現がや高感度時のノイズ除去に優れているという。

 新機能の「プレミアムオート」は、夜景、逆光、青空、木々の緑、夕日などの撮影シーンに加えて、顔の有無、被写体の動き、被写体の位置、三脚使用の有無などをカメラが分析。露出、ISO感度、フォーカス位置、手ブレ補正、階調表現、カラーバランス、ノイズリダクションの強弱などを同時に最適化するという。また、画像をピクセル単位で解析することで、人物と背景で異なる補正を行なう。

 さらに「アートショット」では、風景や人物を絵画のようなタッチで撮ることが可能。油絵、クレヨン画、水彩画のような表現を撮影時に確認しながら適用できる。

 「ダイナミックフォト」も進化した。今回から静止画に加えて動画を背景に設定できるようになっている。

 レンズの主要スペックはEX-H10と同じ。35mm判換算で24〜240mm相当、F3.2〜5.7の光学10倍ズームレンズを搭載する。マクロモード時の最短撮影距離は約7cm。


EX-H15SR(シルバー)EX-H15BN(ブラウン)
EX-H15BK(ブラック)EX-H15PK(ピンク)

 動画記録は最大1,280×720ピクセル、圧縮方式はMotion JPEG。同時発表の「EXILIM ZOOM EX-Z550」は24fpsだが、本機と「EXILIM ZOOM EX-Z2000」は30fpsでのHD記録に対応する。EX-H10は24fpsだった。

 液晶モニターは3型46万ドット。サイズはEX-H10と共通だが、画素数を23万画素から引き上げた。

 そのほか、「もや除去」、「鮮やか風景」、「さがしてフォーカス」など、現行ラインナップと共通の機能を搭載する。オートフォーカス速度はシリーズ最速の約0.17秒。

 対応記録メディアはSDHC/SDメモリーカード。電源はリチウムイオン充電池のNP-90。撮影可能枚数は、前モデルEX-H10と同等の約1,000枚となっている。

 本体サイズは102.5×29.3×62.1mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約162g(本体のみ)、約206g(電池およびメモリーカードを含む)。



(本誌:折本幸治)

2010/2/10 15:29