オリンパス、標準ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6」


 オリンパスは、マイクロフォーサーズに対応した標準ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6」を7月3日に発売する。ブラックとシルバーを用意し、価格はいずれも3万6,750円。併せて専用プロテクトフィルター「PRF-D40.5」も同日発売する。価格は3,675円。

M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6(ブラック)M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6(シルバー)

 同社初のマイクロフォーサーズ対応デジタルカメラ「E-P1」のキットレンズ。オリンパスでは、マイクロフォーサーズ対応レンズの名称を「M.ZUIKO DIGITAL」として展開する。“M”は、「Micro Four Thirds」の略。35mm判換算の焦点距離は28~84mm相当。

 新たに、本体に鏡枠沈胴機構を採用。使用時のみ鏡胴を繰り出して使用できるため、収納時は長さ43.5mmとコンパクトになるのが特徴。ズームリングを回転させることで、沈胴状態から撮影状態に伸びる。収納時は鏡胴のロックスイッチをスライドさせながらズームリングを回転させる。

 従来のフォーサーズ対応レンズ「ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6」に比べて、体積で35%、重量で20%の削減に成功した。同社によるとZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6と同等の画質を確保したとしている。

 ズームリングには、同社往年のハーフサイズ銀塩一眼レフカメラ「ペンF」用交換レンズのピントリングをイメージしたデザインを採用した。フォーカスリングは電子式。

レンズ構成図。桃色は非球面レンズ、水色はEDレンズ、緑色はHRレンズを示すM.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6のMFT曲線
PRF-D40.5

 レンズ構成はED(特殊低分散)レンズ1枚、HR(高屈折率)レンズ1枚、非球面レンズ2枚を含む8群9枚。ズーミング時に全長変動が少ない、負先行タイプの3群ズーム構成を採用。EDレンズとHRレンズを貼り合わせることで、色収差をより抑えたという。加えて、レンズ全面にマルチコートを施し逆光撮影時のゴースト、フレアの発生を低減した。

 最短撮影距離は0.25m。最大撮影倍率は0.24倍(35mm判換算0.48倍)。絞りは円形の7枚羽根。
フィルター枠は40.5mm。サイズは62×43.5mm(最大径×全長)。重量は150g。オプションでフードは用意しないが、市販のねじ込み式フードが使用可能。



(本誌:武石修)

2009/6/16 14:00