ニュース
佐内正史の記念碑的写真集「生きている」が復刊
2026年7月15日 14:45
株式会社青幻舎は、写真家・佐内正史氏のデビュー写真集を「復刊 生きている」としてアップデートし、9月中旬に刊行する。価格は5,280円。
1997年4月に刊行された「生きている」は、決定的瞬間や私写真の枠に収まらない独自の視線で切り取られた写真群が大きな反響を呼び、写真史に新たな潮流を生み出したとされる佐内氏のデビュー写真集。その後、本文用紙の生産中止を理由に、2007年の重版を最後に絶版となり、入手困難な状態が続いていた。
今回の復刊は、2025年10月に創立30周年を迎えた青幻舎のスペシャル企画として、読者からのリクエストを募った結果、最も要望の多かった同作の復刊が実現したもの。
復刊にあたっては、オリジナル版のデザインを手がけた造本家・町口覚氏の監修のもと、徹底した印刷テストを経て代替となる新たな本文用紙を選定。印刷は当時の手法にこだわり、製版フィルムから版を焼き、油性インクを用いて表現の再現を図った。一方で表紙のビジュアルは刷新され、現代的なアップデートが施された装丁に生まれ変わっている。
著者プロフィール
佐内正史(さない・まさふみ)
写真家。1997年、写真集『生きている』でデビュー。2003年、写真集『MAP』で第28回木村伊兵衛写真賞を受賞。2008年に独自レーベル「対照」を立ち上げる。2026年3月、最新作『雷写』を刊行、同時に岡本太郎記念館で写真展「雷写」を開催する。近著は『Strong memory』『写真がいってかえってきた』『静岡詩』。主な展覧会に「Strong memory」book obscura(東京、2025年)、「展対照〈第二部〉」Vacant(東京、2025年)、「写真がいってかえってきた」book obscura(東京、2024年)、「静岡詩」タカ・イシイギャラリー(東京、2023年)「静岡詩」静岡市美術館(静岡、2023年)、「対照 佐内正史の写真」川崎市岡本太郎美術館(神奈川、2009年)など。







