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35mmフルサイズのミラーレス動画カメラ「EOS R6 V」
冷却ファンを本体に内蔵 7Kオープンゲートや12bit RAW内部収録も
2026年5月13日 22:02
キヤノンは5月13日(金)、ミラーレスカメラ「EOS R6 V」を発表した。動画撮影を意識した35mmフルサイズセンサー搭載モデルだ。
ボディ単体での直販価格は36万3,000円。新レンズ「RF20-50mm F4 L IS USM PZ」が付属するレンズキットは52万8,000円。
フルサイズセンサー搭載の「V」シリーズ最上位モデル
5月8日よりティザー広告内で告知されていた新製品が正式に発表された。
キャッチコピーは「可能性の枠を、超えていく。」(One camera, many stories)。
「PowerShot V10」(2023年6月発売)、「PowerShot V1」(2025年4月発売)、「EOS R50 V」(2025年5月発売)に続く、映像制作ニーズに応えるための「V」シリーズの最上位モデルに位置づけられている。
CINEMA EOSに属する「EOS C50」に対しては、「プロ向け」「業務用の信頼感」といったトーンを抑えつつ、SNSプラットフォームでVlogなど自身のクリエイティブを追求するコンテンツクリエイターを意識している。その上で、クライアントワークもこなすビデオグラファーにも訴求する。
ベースモデルは2025年11月発売の「EOS R6 Mark III」と見られる。本体は防塵・防滴性能を確保するマグネシウムボディ。約40コマ/秒の連写性能をはじめ、ベースモデルを踏襲した静止画性能も特徴としている。
「EOS R6 Mark III」と異なる点としては、まず冷却ファンの搭載が挙げられる。これにより、4K60pで1時間と定められていた熱制限時間(常温)が無制限になった。
また、ISO 800/6400のベースISO感度の切り替えも「EOS R6 Mark III」にない特徴。ただし、同じくデュアルISOの「EOS C50」とは異なり、ベース感度の切り替えは自動のみ。手動では設定できない。
その他、縦位置用三脚穴や大型のタリーランプ、パワーズームレンズに対応したズームレバーを搭載するなど、Vシリーズならではの装備も見られる。本体上面に加え、正面向かって左下にもRECボタンを備えている。
EVFは非搭載。フラットな上面は、ジンバルやケージと連携しやすいという。
7K30Pのオープンゲート記録が可能
「EOS R6 Mark III」でも実現していた、7K30pでのオープンゲート記録を特徴としている。イメージセンサーの全面で記録することで、1つの素材から縦横両方、あるいは16:9より縦幅の広い映像が得られるもので、アスペクト比に制限がないマルチフォーマットでのコンテンツ制作に有利とされる。
オープンゲートではない7K60p(DCI画角)も記録可能。7K60p RAW(軽量)、7K30p RAW(標準/軽量)の内部収録にも対応する。
Canon Log2およびCanon Log3への対応も「EOS R6 Mark III」から踏襲した。Canon Log2は暗部の階調が残りやすく、最大15+ストップのダイナミックレンジを実現する。なお下位モデルの「EOS R50 V」はCanon Log3のみとなる。
さらに「EOS R50 V」にない動画機能としては、スロー&ファーストモーション動画を撮影するための「S&Fモード」の搭載がある。4K120p/2K180pでの記録に対応し、再生時にスローの状態で確認できる。
EOS R6 Mark IIIと同等のAF機能
動画記録時の手ブレ補正は「EOS R6 Mark III」と同等と見られる。対応レンズの場合、動画電子手ブレ補正はレンズ内補正との協調制御も可能。「被写体追尾IS」も利用できるが、オープンゲート記録や「動画電子IS」との併用は不可。
AF性能も「EOS R6 Mark III」を踏襲。同様に「人物」「動物」「乗り物」といった自動検出を設定できる。登場人物優先AFも受け継いでいる。
また動画撮影時のAFには、合焦直前にゆるやかに減速するというCINEMA EOSのAF制御を取り入れた。
メモリーカードスロットはCFexpress 2.0 Type BとSDXCメモリーカードのデュアル仕様。
バリアングル式の背面モニターにはゼブラ、波形モニター、フォルスカラーの各表示が可能。動画記録中の拡大表示や水準器の表示も可能になっている。
その他、「RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE」を利用したEOS VR SYSTEMに対応。7KでのVR映像を撮影できる。
なお7月にはファームウェアアップデートにより、静止画ストロボ撮影にも対応するという。E-TTL II自動調光に対応し、同調速度は1/60秒。ハイスピードシンクロは利用できない。
主な仕様
- 撮像素子:フルサイズCMOSセンサー(約35.9mm×23.9mm)
- 有効画素数:最大約3,250万
- 感度:[動画]ISO 100-25600(拡張時ISO 100-102400相当)、[静止画]ISO 100-64000(拡張時ISO 50-102400相当)
- ダイナミックレンジ:最大15stops
メモリーカード:CFexpress 2.0 Type B(VPG400対応)、SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-II対応) - 入出力端子:HDMI Type-A、マイク入力(3.5mmステレオミニジャック)、ヘッドフォン(3.5mmステレオミニジャック)、USB Type-Cなど
- 外形寸法:約141.8×83.3×79.7mm
- 質量:約688g(バッテリー、CFexpressカードを含む)、約598g(本体のみ)


















