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約1億画素の「GFX100S II」がドローンでの点検業務を効率化
空撮画像から3次元モデルを生成 複雑な構造物にも対応
2025年12月3日 16:07
富士フイルム株式会社は11月28日(金)、ミラーレスカメラ「FUJIFILM GFX100S II」が、Pix4D株式会社のフォトグラメトリソフトウェア「PIX4Dmatic」のサポート対象に加わったと発表した。ドローンで撮影した空撮画像から、高精細な3次元モデルが生成できるようになるという。
「FUJIFILM GFX100S II」は、1億200万画素のラージフォーマットセンサーを搭載。一般的な画素数のデジタルカメラより高精細なため、ドローン搭載時の撮影時間が短縮できるという。
近年、老朽化設備の増加や作業員不足、コスト上昇を背景に、ドローン点検の需要は拡大している。そこで同社は、2024年から国内ドローンメーカーと協業し、「GFX100S II」を使った空撮点検の検証を進めてきた。
「PIX4Dmatic」は、SfM(Structure from Motion)解析に対応し、俯瞰画像と詳細画像を統合した3次元モデルを生成できる。また、多数の配管や建屋が入り組むプラントなど、複雑な構造物でも効率的にモデル化でき、点検業務に貢献するという。AI検知ソフトとの組み合わせによる高度な点検ソリューションにも展開できるとしている。
富士フイルムは今後、カメラと撮像技術、ソフトウェアを組み合わせ、建築、プラント、インフラ点検分野の課題解決に向けたソリューションの拡充を目指すという。
また、12月10日(水)~12日(金)に東京ビッグサイトで開催される「JAPAN BUILD TOKYO―建築・土木・不動産の先端技術展―」に出展する。
会場では、「GFX100S II」と「PIX4Dmatic」を組み合わせて生成した3次元モデルに加え、「GFX100」シリーズを用いた遠隔撮影の技術検証を共同で進めている、株式会社石川エナジーリサーチの産業用ドローン2機種「ビルドフライヤー クローム」と「シリーズハイブリッドドローン」を展示する。


