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キヤノンギャラリーで「世界初」EFレンズが展示中

EF50mm F1.0LやEF1200mm F5.6Lなど。関連トークイベントも

キヤノンギャラリー銀座では6月25日まで、「世界初」を実現した歴史的EFレンズの展示をしている。EFレンズの生産1億本にちなんだもので、以後、キヤノンギャラリー梅田(7月3日〜7月9日)、キヤノンギャラリー名古屋(8月7日〜8月27日、8月9日〜8月17日は夏期休館)に巡回する予定。

キヤノンギャラリー銀座での展示の様子

この展示は、キヤノンフォトサークル創立60周年および、EFレンズ累計生産1億本を記念した企画展の関連イベント。

ギャラリーで企画展、ショールームでレンズの展示が行なわれていた。

EFレンズ累計生産1億本を記念した企画展の様子(キヤノンギャラリー銀座)

企画展の作品は、キヤノンフォトサークルのメンバーによるもの。レンズごとに分類されており、被写体や撮影技法とレンズの関係性がよくわかる内容だった。

展示されているレンズは、いずれも「世界初」を実現した製品。あまりにも大きくて重いEF1200mm F5.6 L USMをのぞき、実際に手にとれるようになっていた。人だかりが絶えなかったのは、稀少なEF50mm F1.0L USMと、EF1200mm F5.6L USM。

それでは、展示されたレンズを紹介しよう。

EF300mm F2.8L USM(1987年)

一眼レフカメラ用交換レンズとして、世界で初めて超音波モーター(USM)を搭載。

EF300mm F2.8L USM

EF50mm F1.0L USM(1989年)

35mm一眼レフカメラ用交換レンズとして、世界一明るいF1.0を実現。

EF50mm F1.0L USM

EF35-350mm F3.5-5.6L USM(1993年)

35mm一眼レフカメラ用交換レンズとして、世界初の10倍ズーム。

EF35-350mm F3.5-5.6L USM

EF1200mm F5.6L USM(1993年)

AF一眼レフカメラ用交換レンズとして、世界最長の焦点距離と最大の口径。

EF1200mm F5.6L USM

EF75-300mm F4-5.6 IS USM(1995年)

35mm一眼レフカメラ用交換レンズとして、世界初の手ブレ補正機構(IS)を搭載 。

EF75-300mm F4-5.6 IS USM

EF400mm F4 DO IS USM(2001年)

35mm一眼レフカメラ用交換レンズとして、世界初の積層型回折光学素子(DO)レンズを搭載。

EF400mm F4 DO IS USM

EF24mm F1.4L II USM(2008年)

撮影用レンズとして世界初のSWC(特殊コーティング:Subwavelength Structure Coating」)を採用。

EF24mm F1.4L II USM

EF100mm F2.8L マクロ IS USM(2009年)

一眼レフカメラ用交換レンズとして世界初、シフトブレ補正が可能なハイブリッドISを採用。

EF100mm F2.8L マクロ IS USM

EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM(2011年)

一眼レフカメラ用交換レンズとして世界初となる、全周180度から対角線180度までの画角をカバー。

EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM

EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4x(2013年)

一眼レフカメラ用交換レンズとして、世界初のエクステンダー内蔵超望遠ズームレンズ。

写真家によるトークイベントも

キヤノンギャラリー銀座では、「写真家が語るEFレンズの魅力」と題したトークイベントも行なわれた。講師は写真家の合地清晃さん。

AF化をきっかけに登場したEOSマウントとEFレンズ。その登場のインパクトから現在までを解説する合地さん。当時の思い出話を挟みながら、自身が使用した各レンズの作例を紹介した。その守備範囲は広く、超広角から超望遠まで、EFレンズだけではなく、EF-S、EF-Mレンズでの作品も飛び出した。

作例とともに各レンズの印象を語る合地清晃さん
合地さんお気に入りのレンズはこの6本。単焦点と望遠が大好きとのこと

同様のトークイベントは、キヤノンギャラリー名古屋、キヤノンギャラリー梅田でも行なわれる。

キヤノンギャラリー名古屋は田中達也さんが担当。8月23日に2回(10時30分〜11時30分、14時〜15時)に行なわれる。

キヤノンギャラリー梅田では、三島淳さんがトークイベントを行なう。日時は7月5日10時30分〜11時30分、14時〜15時。

(本誌:折本幸治)