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カシオ「EX-10」の発表会に哀川翔さんが登場
ゆるキャラたちが街スナップを披露
Reported by 本誌:武石修(2013/11/14 18:05)
カシオは14日、コンパクトデジタルカメラの新製品「EXILIM EX-10」の発表会を都内で開催した。ゲストとして俳優の哀川翔さんも登場した。ここでは発表会の模様をお伝えする。カメラの詳細はこちらを参照されたい。
EX-10は、同社コンパクトデジタルカメラとしては大きめとなる1/1.7型センサーやF1.8-2.5と明るいセンサーなどを搭載するコンパクトデジタルカメラ。一度のシャッター操作で9枚の違った写真が撮影できる「プレミアムブラケティング」機能を大きな特徴とする。発売は11月29日で、店頭予想価格は8万円前後の見込みとなっている。
カシオ計算機 執行役員 QV事業部長の中山仁氏は、EX-10について、「カシオが高級コンパクトに参入したと思われるが、現在ある高級コンパクト市場に参入したわけでは無い。他社の高級コンパクトは、ある程度カメラの知識がある人を対象としている。EX-10はカメラの知識が全くなくても撮影者の予想以上の写真が撮れる。あらかじめ撮影の設定が不要で、あとから写真を選べるところが新しい」と紹介した。
カシオとしてこうした方向性を目指す理由を「銀塩からのカメラメーカーではないので、デジタルならではの良さをQV-10から追求している。単にフィルムがデジタルになっただけではないカメラを作ることがカシオの使命」と語った。
なお、中山氏は同社が考える良い写真について、「撮影者が良いと思える写真が良い写真。(解像力などの)“高画質”を追求するのでは無く“好画質”を目指した」と話した。
製品概要を説明したカシオ計算機 QV事業部 開発部長の松原直也氏は、「センサーとレンズの性能を最大限に引き出す新画像処理エンジンを採用した。1度シャッターボタンを押すだけで9枚の違った写真を撮ることができる。これはある意味で“九眼カメラ”といえるのではないか。普段の何気ない風景がEX-10を使うことでお洒落に変わる」とした。
デザインにもこだわったと言い、デジタルカメラの基本動作を見つめ直してシンプルなフォルムにしたとする。外装にはマグネシウム合金などを採用しているが、質感のみならず放熱や軽量化の意味もあるという。「外装の勘合精度も高めて美しいボディにした」(松原氏)。
9枚の写真を撮影できる「プレミアムブラケティング」機能には絞り値を変えることで被写界深度の異なった写真を撮るモードがある。そのため、EX-10が採用した1/1.7型よりも大きなセンサーを搭載した方が効果的なのでは? という問いについては、「EX-F1やZRシリーズの流れを汲むハイスピードカメラなので、センサー自体のスピード、処理速度に影響を与える画素数、感度性能などを考慮し1/1.7型を採用した」と答えた。
また液晶モニターにタッチパネルを採用していないことについては、「3.5型と大きく背面のほとんどを占めているため、タッチパネルでは誤動作する可能性があるため搭載は見送った。タッチパネルについては今後検討していきたい」とした。
「できあがった写真を見て驚く」(哀川さん)
ゲストとして俳優の哀川翔さんとデジタルハリウッド大学 学長の杉山知之氏が登場してのトークショーも行なわれた。
哀川さんによると、趣味のゴルフや釣り以上にカメラは身近なものだという。ただ、作品を撮るというよりも記録として撮影しているとのこと。今回のEX-10を使った感想を「写真が撮りたくなるカメラ。想像以上に重量があって存在感があるのが良い。液晶モニターが大きいのも使いやすい。(プレミアムブラケティングの)9枚がそれぞれに個性を持った1枚になるのでできあがった写真を見ると驚く」と評価した。
一方常にカメラを持ち歩いているという杉山氏は、「毎日持っていればシャッターチャンスがある。とにかく持ち歩くことにしている。本格的なカメラは腰に(負担が)来るので、作品を撮るとき以外はコンパクトカメラを使っている」とのこと。EX-10については、「被写界深度が後から選べるのは凄い。自分でやると失敗もあるが、このカメラは画期的だ」と評価した。