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西田勝彦写真展「近在の記憶」

(ニコンサロンbis大阪)

作者の住む山科は、京都市の周辺部の一角をなし、かつては1、2の工場とわずかに建ちはじめた新興住宅を除いては、農村風景を濃厚に残す一帯であった。

しかし高度経済成長以降、とりわけ70年代に入ると耕作地が急速に開発され、まさに田圃1枚ごとに住宅やそれにともなう商業施設などが建っていくという状況で、日本の多くの地域でも見られた農地と住宅などが混在する風景となった。バブルの崩壊以降も状況は変わらず、京都の場合、市内中心部や観光地の様々な景観規制が厳しい分、周辺部では住宅開発の無秩序さが際立ったとも言える。

展示する写真は、主として十数年前のそういった山科の風景と生活の一端を撮ったものであり、良くも悪くも現在の自分たちの生活環境を形づくってきた過程の記録でもある。カラー40点。

(写真展情報より)

西田勝彦写真展「近在の記憶」

  • 会場:ニコンサロンbis大阪
  • 住所:大阪府大阪市北区梅田2-2-2ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階
  • 会期:2013年5月23日(木)〜2013年5月29日(水)
  • 時間:10時30分〜18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:会期中無休

(本誌:折本幸治)