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藤田庄市写真展「伊勢神宮 自然のなかの神事」

(大阪ニコンサロン)

平成25年(2013年)に20年に1度の遷宮を迎える伊勢神宮の森厳な自然の四季の移り変わりと、稲の成長にあわせ、杜の中で粛々と豊作を祈る祭り(神事)を中心に据えた写真展である。

2月の「祈年祭(きねんさい)」には雪を見ることもあり、杜はまだ眠っている。しかし4月になると山桜が咲き、木々の芽吹きは鮮やかだ。神田では「下種祭(げしゅさい)」が斎行され、苗代に忌種(ゆたね)(※モミ)が蒔かれる。5月には「御田植初(おたうえはじめ)」が行われる。苗がそよぐ水田には照葉樹のこんもりとした姿が映る。5月中旬の「風日祈(かざひのみ)祭」は御笠などを神々にたてまつり、風の災いなく豊かな稔りを祈る。稲穂の色づく9月は「抜穂(ぬいぼ)祭」。刈り取られた稲穂は御稲御倉(みしねのみくら)に納められる。五十鈴川のきらめく清流には小魚が群れる。10月の神嘗祭(かんなめさい)は新穀を大御神にたてまつる最重要の祭典だ。浄闇(じょうあん)のなか、火の明かりに厳かな祓いの神事が浮かび上がる。また夏の土用に、海に近い御塩(みしお)浜で塩作りがなされる。濃縮された塩水は御塩焼所で荒塩へと煮つめられる。

日本最高の聖域の清冽な霊気の杜と神事の作品を展示する。カラー43点。

(写真展情報より)

藤田庄市写真展「伊勢神宮 自然のなかの神事」

  • 会場:大阪ニコンサロン
  • 住所:大阪市北区梅田2-2-2 ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階
  • 開催日:2013年1月24日~2013年1月30日
  • 時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:会期中無休

(本誌:武石修)