井岡今日子写真展「安居楽業-北京胡同の生活」(新宿ニコンサロン)



北京の胡同(フートン)は、ワインのように、時代が古ければ古いほど味がある。多彩な人間関係、素朴な生活の場、胡同文化がいまだに庶民の生活に息づいている。今北京では、高層ビルがどんどん建ち、街がダイナミックに変化している。2008年の北京オリンピックを開催したことで、さらに胡同を取り壊すことに拍車をかけていた。

しかし旧市街の中心には、今でも多くの胡同が残っており、伝統的家屋建築である四合院も多く、古き良き北京の面影をしのばせている。また繁華街あたりでも、一歩裏通りに入るとまだ胡同が残っており、あわただしく近代化が進む北京で、悠久の時が流れる四合院の穏やかな日常生活が垣間見られる。

本展では、前回(2003年)の写真展「北京胡同」とは異なり、2007年から4×10インチ大判カメラを使用して撮影した胡同に暮らす人々の流れから四合院に漂う時代の変遷を捉えた作品を展示する。モノクロ17点。

(写真展情報より)

  • 名称:井岡今日子写真展「安居楽業-北京胡同の生活」
  • 会場:新宿ニコンサロン
  • 住所:東京都新宿区西新宿1-6-1新宿エルタワー28階
  • 会期:2012年9月11日〜2012年9月24日
  • 時間:10時30分〜18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:会期中無休

(本誌:折本幸治)

2012/8/27 00:00