キタムラ、全店にタブレット端末を導入。併せてネットショップをモール化


 キタムラは28日、接客用にタブレット端末を導入すると発表した。3月末に31店に順次導入し、7月までに1,000店ある全店への導入を完了する。

 タブレット端末には自社開発したアプリを搭載し、検索したアイテムに関する周辺機器、レンタル、中古品などの情報を提供する。また、店頭在庫の無いアイテムの納期などもわかるという。

 併せて、ネットショップサイトのモール化も行なう。まず店舗用タブレットのアプリから実施し、5月末までに顧客向けスマートフォン版アプリをリリースする。その後8月までにパソコン版を公開する。

 これまで、新品、中古、レンタル、プリント、スタジオマリオなどの商品ごとにネットショップを運営してきたが、モール化により総合的な商品の提案や顧客の利便性向上を目指す。モール化後は、顧客が一度のログインですべてのサイトを利用できる。また、注文状況や注文履歴も一覧できる。

 これまで同社は、店頭にネットショップサイトに繋がっているパソコンを設置し、店員が説明しながらネットショップサイトで注文をする接客を行なってきた。これにより関連商品の提案、店頭在庫の無いアイテムの予約注文、自宅からのネット注文につなげてきたが、今回のタブレット端末の導入およびネットショップサイトのモール化により、これら独自の接客を進化させる。





(本誌:武石修)

2012/3/28 19:14