「横浜を撮る! 捕る! 獲る! 横浜プレビュウ」(新・港村)


横浜は150年前、国が開港を決めたある意味でゲームのような街だ。戦後、横浜は志をもった都市へと脱皮を図る。国とどう係わるか、どのように自立するか?横浜は国との関係を保ちながら、シティズンプライドを築いていく。
ここ新港埠頭、すなわち「新・港村」の先端に立つハンマーヘッドはその象徴だ。
さて、戦後の高度成長を経、問題を解くことに邁進してきた横浜は、今現在、何を解けばいいのか? 何が問題なのか? といったジレンマの中、創造都市というとらえがたいテーマ(問いかけ)を標榜しはじめる。わかり難いものをわかり難いまま受け入れ、都市としての包容力、豊かさを高めるプロセスにはいっていく。
そんな横浜の状況に対して3.11は容赦なく、人間というよりも、動物としての人類に対して、極めて高いハードルを与える。
八戸レビュウ(八戸の震災前の人々の生活の姿を描いた写真展)で開村した新・港村。エピローグは、故中原佑介が愛したブランクーシの「終わりなき始まり」にちなんで未知なる「横浜プレビュウ」で閉じたいと思う。
(写真展情報より引用)

 出展者は石内都、小山穂太郎、佐藤時啓、鈴木理策、中平卓馬、楢橋朝子、宮本隆司、
森日出夫、山崎 博、佐久間里美、三本松淳(敬称略)。

 同時開催の「若いチームによる写真展」では、「拡張される網膜(MP1主催)、「それがすき」(それがすき主催)、「ストリート・ストーリーズ」(いまゆら主催)、「新・港村 村民フラッグプロジェクト」(T.Nakagawa+BankART1929主催)ほかを実施する。

  • 名称:「横浜を撮る! 捕る! 獲る! 横浜プレビュウ」
  • 会場:新・港村全体
  • 住所:神奈川県横浜市中区新港2-5
  • 会期:2011年10月14日~2011年11月6日
  • 時間:11時30分~19時(金曜21時まで)
  • 休館:10月27日
  • 入場料(新・港村パスポート):一般300円、大学生250円、高校生200円、中学生以下および障害者手帳所持者とその介護者1名は無料

(本誌:鈴木誠)

2011/10/21 13:26