日本写真学会、「PHOTONEXT 2011」などでセミナーを開催


 日本写真学会は、「PHOTONEXT2011 日本写真学会セミナー」を21日に、「第8回 日本写真学会光機能性材料セミナー」を30日にそれぞれ開催する。いずれも参加申し込みは日本写真学会のWebサイトから行なえる。

PHOTONEXT2011 日本写真学会セミナー

 最新の技術動向を実例などを取り入れつつ、実践向けに解説するというセミナー。3つのセッションを設ける。参加費は各セッション3,000円、通し受講8,000円。

 開催日時は6月21日11時〜16時30分。会場は東京ビッグサイト会議棟802会議室。

 各セッションの内容は下記の通り。

  • 「デジタル時代の最新レンズ技術 ~視覚的に3次元的な再現性が良いレンズ デジタル一眼レフ用ニッコールレンズの光学設計~」原田壮基氏(ニコン映像カンパニー開発本部)
  • 「デジタルバックとハイエンドデジタル一眼レフの比較 ~入口から出口までのワークフロー総点検~」小林宗正氏(写真家・色評価士)
  • 「LED照明機材の最新動向 パネルディスカッション ~LED照明機材は撮影現場の定番となるのか~」

 LED照明機材の最新動向 パネルディスカッションは、コーディネーターに玉内公一氏(tCORE代表)、パネラーに小谷朋子氏(東芝ライテック 技術本部研究開発センター)、矢口博久氏(千葉大学大学院融合科学研究科 情報科学専攻教授)、甲田謙一氏(日本大学芸術学部 写真学科教授)を迎える。ユーザー、メーカー、研究者がそれぞれの立場からLED照明に関する議論を行なう趣旨という。

第8回 日本写真学会光機能性材料セミナー

 「光電変換効率をいかに上げるか?」と題し、光電変換効率の向上に関する科学的挙動や機構の理解を深める目的で企画する講演。光機能性材料に関連する研究者の情報交換の場としての活用も見込む。

 開催日時は6月30日10時〜16時45分。会場は日本印刷会館2階会議室(東京都中央区新富1-16-8)。

 参加費用は日本写真学会および協賛学協会会員が5,000円、非会員が1万円、学生会員が1,000円、学生非会員が2,000円。事前申し込みの締め切りは6月23日。

 講演内容は下記の通り。

  • 「色素増感太陽電池の現状と改良の課題」宮坂力氏(桐蔭横浜大学大学院工学研究科)
  • 「PN接合界面の色素修飾による光電変換効率の向上」大北英生氏(京都大学大学院工学研究科)
  • 「局在表面プラズモン共鳴を利用した有機LEDの発光増強」桑原裕司氏(大阪大学大学院工学研究科)
  • 「酸化チタンナノ微粒子を用いた光エネルギー変換反応 -時間分解レーザー分光による機構解明-」加藤隆二氏(産業技術総合研究所)
  • 「銀塩写真感光材料における光電変換過程の効率向上と有機デバイスへの展開」 谷忠昭氏(元富士フイルム株式会社)

(本誌:鈴木誠)

2011/6/2 13:08