新宿ニコンサロン、岡聖子写真展「her/story」


 新宿ニコンサロンは、岡聖子写真展「her/story」を4月26日から開催する。

2008年の夏にデンマークで撮られたディップティック30組の写真インスタレーションで、流動的な日々に埋まる破片を拾い集め、それに新しい関連性を見つけてつなぎ合わせたもので構成する。そのストーリーは線状ではなく螺旋状で、そこには「始まり」もなければ「終わり」もない。ここで作り上げようとしているのは、連想ゲームというコンセプトである。
われわれは日常の中で、何の関係もなかったもの同士が、ある偶然をきっかけにして出会い、つながり、お互いを影響しあって過ごしている。それは歴史という大きな物語ではなく、もっと親密で、直感的で、イマジナティブな要素を多く含んでいる。
写真がフィクションと現実の狭間に存在するのだとしたら、それは「自分」が「自分以外の誰か」との関連において語られ、常に新しい自己を形成することと似ている。
作者は、写真というメディアが本来持つ記号性と、私たちを取り巻く日常空間との関係について考え、制作している。カラー30点。
(写真展情報より)

  • 名称:岡聖子写真展「her/story」
  • 会場:新宿ニコンサロン
  • 住所:東京都新宿区西新宿1-6-1新宿エルタワー28階
  • 会期:4月26日〜5月2日
  • 時間:10時30分〜18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:会期中無休

(本誌:折本幸治)

2011/4/11 17:05