アドビ、「Photoshop CS5」の“iPad連携”アップデートを予告


 アドビは11日、画像編集ソフト「Photoshop Creative Suite 5」、「Photoshop CS5 Extended」と連携するモバイルおよびタブレット端末向けアプリケーションのSDK「Photoshop Touchソフトウェア開発キット」の無償提供を開始した。

Photoshop CS5 ExtendedPhotoshop CS5

 また、同社はPhotoshop Touch SDKで開発した「Adobe Color Lava」(アドビカラーラバ)、「Adobe Eazel」(アドビイーゼル)、「Adobe Nav」(アドビナブ)を5月上旬よりアップルのiTunes App Storeで販売開始する。連携機能の利用には5月上旬に公開する無償パッチをAdobe Application Managerから適用し、Photoshop CS5を12.0.4にアップデートする必要がある。

Photoshop Touch SDKを提供開始アドビが提供するiPad用のPhotoshop連携アプリ

 各アプリの概要は次の通り。いずれも当初はiPad用のみ提供し、今後はフィードバックに基づいて開発を検討するとしている。

Adobe Color Lava for Photoshop

 カラーテーマをiPad上で作成するためのアプリ。作成したカラーはWi-Fi経由でPhotoshopに転送できる。クリエイターおよびデザイナー向けとする。価格は350円。

絵の具を混ぜるように色を作っていく。「パレットがiPadの中にあるイメージ」という作成したカラーテーマはPhotoshopに転送できる
転送したカラーテーマはスウォッチパネルに入る

Adobe Eazel for Photoshop

 ビットマップベースのスケッチを行なえるデジタルペイント向けのアプリ。価格は600円。

Adobe Eazelはキャンバスをイメージしたインターフェース。起動時は真っ白な画面5本の指を画面に置くと各機能を呼び出せる。目的の機能が割り当てられた指以外を離す

 iPadのマルチタッチを利用したインターフェースが特徴的なアプリ。機能を呼び出すときは、手の5本指を画面に乗せると、認識したそれぞれの指にメニューを表示。目的の機能が割り当てられた指を画面に残し、ほかの指を離すと機能が選択される。

 機能割り当ては、人差し指が描画色の選択、中指が描画サイズの選択、薬指が透明度の設定、小指が設定メニューなど。左手での操作にも対応する。

画面上に残した指に割り当てられた機能を呼び出す。薬指はブラシの透明度を変更する親指は左からアンドゥ、白紙に戻す、リドゥを呼び出せる
小指を残して呼び出したメニューから「Transmit to Photoshop」を選択iPad上で描いたイラストをPhotoshopに転送したところ
左手でも使用可能。指への割り当ては右手と変わらない

Adobe Nav for Photoshop

 iPadを入力端末として、Photoshopのツール選択やタブ移動を行なえるアプリ。230円で提供する。

Adobe Navのメイン画面ボタンとして配置する機能は自由に変更できる

 Wi-Fi経由でPhotoshop上のツールを直接選択できるほか、作業ウィンドウやタブの一覧表示と切り替えもiPad上から可能となる。Photoshopのツールをサブ画面に表示させているユーザーなどに向ける。

 なおアドビは、Adobe Creative Suiteの最新版となる「CS5.5」を5月20日に発売する。スイートに含まれるPhotoshop ExtendedおよびPhotoshopは引き続きCS5(バージョン表記はPhotoshop CS5.1となる)。主な機能に違いはなく、iPadとの連携にはじめから対応しているバージョンだという。



(本誌:鈴木誠)

2011/4/11 16:22