オリンパスギャラリー、井上博之写真展「干潟」―光と造形―


 オリンパスギャラリー東京は、井上博之写真展「干潟」―光と造形―を3月10日から開催する。

(c)井上博之

瀬戸内海国立公園は、1934年日本最初の国立公園として指定された由緒ある公園です。その一部である兵庫県たつの市御津町の新舞子浜は、遠浅の砂浜が続く干潟の海岸です。撮影は一年で冬至(12月21日頃)を挟んだ前後3ヶ月間です。その内、特に「大潮」の日には全国有数の干潟模様を造り出します。
潮流によって運び込まれ運び去られる「漂砂」は、さまざまな曲線を描きます。そして風と光の演出によって、日の出前から刻々といろんな色に染まっていき、やがて黄金色に輝きます。まさに幻想のドラマです。
シャッターを切る度に変化する干潟模様は、一期一会の世界であり、光と自然が織りなす造形の妙は実に美しい。その自然美に魅せられて、「光と造形」をテーマにライフワークとして10数年、撮影に取り組んで来ました。被写体とじっくり対峙し、そこに流れる音楽性、空気感を自分の心に感じとる。そんな"ささやき"の一瞬を切り撮りました。これらの作品群には、私の永い写真人生の歴史が少しは刻み込まれているような気がします。
50才を機に、仕事とは別に、作品創りの夢に挑戦しています。新たな始まりの予感です。

(写真展情報より)

  • 名称:井上博之写真展「干潟」―光と造形―
  • 会場:オリンパスギャラリー東京
  • 住所:東京都千代田区神田小川町1-3-1 NBF小川町ビル1F・2F
  • 会期:2011年3月10日〜2011年3月16日
  • 時間:10時〜18時(最終日15時まで)
  • 休館:日曜・祝日

(本誌:折本幸治)

2011/2/24 00:00