ニコンサロン、増田彰久写真展「『現存せず』 消えた西洋館」


 銀座ニコンサロンおよび大阪ニコンサロンは、増田彰久写真展「『現存せず』 消えた西洋館」を3月2日から開催する。

 明治、大正、昭和戦前に建てられた近代建築いわゆる西洋館は、日本近代化の尖兵として日本各地に建てられ、多くの人々に歓迎された。
40数年前、作者が撮り始めたころは日本が高度経済成長期の真っ只中で、古い建物がどんどん壊され、そこに新しいビルが建設されていく時代だった。当時の人々はその古い建築にはまったく関心がなく、そこに何が建つのかが話題になった。
そして西洋館が大変な勢いで無くなっていった。作者は、せめて建物の最後の姿を残しておかなければと思った。まずは撮っておく必要があった。しかし、時代とはおかしなもので、最近では西洋館にたいする考えに変化が見え、普通の人が「懐かしい」「面白い」とか「好きだ」というようになった。
建築は歴史や記憶を秘めた私たちの文化遺産である。建物は、建てられたその場所に残っていないとダメである。建物が消えると言うことは、人々の記憶からも消えることなのである。
カラー55点。
(写真展情報より)

  • 名称:増田彰久写真展「『現存せず』 消えた西洋館」
  • 会場:銀座ニコンサロン
  • 住所:東京都中央区銀座7-10-1 STRATA GINZA (ストラータギンザ) 1階・2階「ニコンプラザ銀座内」
  • 会期:2011年3月2日~2011年3月15日
  • 時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:会期中無休
  • 名称:増田彰久写真展「『現存せず』 消えた西洋館」
  • 会場:大阪ニコンサロン
  • 住所:大阪市北区梅田2-2-2 ヒルトンプラザ ウエスト・オフィスタワー13階
  • 会期:2011年4月7日~2011年4月13日
  • 時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:会期中無休

(本誌:武石修)

2011/2/16 00:00