フォイル・ギャラリー、大沼茂一写真展「八色(やしき)」


 フォイル・ギャラリーは、大沼茂一写真展「八色(やしき)」を1月14日から開催する。


大沼茂一は1972年、東京都生まれ。2009年の展示「静騒」では、鋭利に被写体を捉えた作品が話題を呼びました。
それから1年半、本展では新作を発表します。

「何も無いような場所でも、目を凝らすとそこには必ず何かがある」
そう語る大沼は、目に見えるものと見えないものの境界線を探るように、シャッターを切ります。
自宅の近所を中心に撮影された本作品は、一見どこにでもある風景でありながら、どこか違和感を与えます。
ありふれた風景に内在する、決して消えることのない「場所の記憶」を、大沼は鮮明に切り取り、日常に潜む生と死を静かに浮かび上がらせます。
そして見るものに自身の存在意義を問いかけ、刹那的な感情を呼び起こすでしょう。

本展ではサイズの異なる作品数十点を展示します。
また作家の私家版写真集(オリジナルプリント付き)も同時販売いたします。
大沼にとって表現の深化とも呼べるべき本展を、どうぞこの機会にご覧下さいませ。

(写真展情報より)

  • 名称:大沼茂一写真展「八色(やしき)」
  • 会場:フォイル・ギャラリー
  • 住所:東京都千代田区東神田1-2-11アガタ竹澤ビル201
  • 会期:2011年1月14日〜2011年1月29日
  • 時間:12時〜19時(初日は18時まで)
  • 休廊:日曜・祝日


(本誌:折本幸治)

2011/1/7 15:44