ニコン、第1四半期のデジカメ販売が好調。通期を上方修正


 株式会社ニコンは5日、平成23年3月期第1四半期の連結業績を発表した。売上高は2,052億1,100万円(前年同期比17.2%)、営業利益は113億1,200万円、経常利益は127億4,000万円(前年同期は132億4,000万円の損失)、純利益は81億5,400万円(前年同期は39億9700万円の損失)。

 デジタルカメラを含む映像事業は、売上高1,488億円、営業利益140億円。円高の影響を受けながらも増収増益となった。

 そのうちデジタル一眼レフカメラは105万台を販売(前年同期は84万台)。交換レンズは156万台(前年同期は124万台)、コンパクトデジタルカメラは346万台(前年同期は254万台)を販売した。デジタル一眼レフカメラとコンパクトデジタルカメラは、第1四半期として過去最高の販売数量という。

 精機事業は売上高403億円、営業損失6億円。インストルメンツ事業は売上高109億円、営業損失26億円。その他事業は売上高52億円、営業利益7億円。

 上記を踏まえ、ニコンは5月11日に公表した平成23年3月期の連結業績予想を修正している。。

 売上高を3,950億円から3,980億円に、営業利益を75億円から135億円に、経常利益を70億円から150億円に、純利益を40億円から90億円に上方修正した。

 カメラ関連の販売台数は、デジタル一眼レフカメラを420万台から425万台に、交換レンズを615万台から620万台に、コンパクトデジタルカメラを1,250万台から1350万台に修正。それぞれ増加を見込む。




(本誌:折本幸治)

2010/8/5 16:50