ソニーモバイルディスプレイ野洲事業所の中小型TFT液晶ディスプレイ事業が京セラに承継
京セラ株式会社とソニー株式会社は31日、ソニーモバイルディスプレイ(以下SMD)株式会社野洲事業所(滋賀県)の中小型TFT液晶ディスプレイの設計及び製造事業を、京セラが承継することに合意したと発表した。6月1日をめどに承継するとしている。
京セラ、ソニー、SMDの3社は、SMD野洲事業所について「TFT液晶表示装置等の設計及び製造事業の譲渡に関わる包括契約」を締結。京セラはSMDの同事業所が展開する中小型TFT液晶ディスプレイの設計および製造事業に関連する設備を承継する。また、当該事業に関わる従業員も2010年6月1日付けで京セラに転籍する。
京セラは産業機器用液晶ディスプレイ市場の成長を見込んでおり、今回の承継により液晶事業の強化を図る。
ソニーとSMDは、中小型TFT液晶ディスプレイの製造を、2010年4月1日設立予定のSMD鳥取事業所およびSMD東浦事業所に集約し、さらなる効率化と事業強化を図る。
なお、SMD鳥取事業所は、同社が4月1日にエプソンイメージングデバイス株式会社鳥取事業所から一部譲渡される資産により設立するもの。エプソンとソニーは2009年、エプソンイメージングデバイスの中小型TFT液晶ディスプレイ事業について、一部の事業資産をソニーグループへ譲渡することに合意したことを発表している。
2010/3/31 18:49