キヤノン、西宮正明映像言語展「フィルム粒子とピクセルの共棲」


(c)西宮正明

 キヤノンは、西宮正明映像言語展「フィルム粒子とピクセルの共棲」を4月1日より開催する。

 「写真の粒子は美しい」というコンセプトのもと、写真表現を構成するフィルム粒子に焦点を当てた実験的な作品展。キヤノンによると、「映像言語とは、文字や文章を使わず映像を通じて作家の考えや主張を受け手に伝達する表現方法」としている。

 展示作品は、ベースとなる35mmネガフィルムを高解像度のCCDスキャナーで読み取り、そこに表れたフィルム粒子のシャープネスや豊富な階調、高感度に増感現像されたざらついた荒々しさを大判プリンターによって出力し、再現したもの。展示点数は約40点(モノクロ)。

 西宮氏は本展を通じて「フィルム粒子の美しさをデジタルのピクセルが自由かつグラフィカルに表現するという、フィルムとデジタルの新しい相互関係」を提案している。

 なお、展示作品はすべて大判プリンター「imagePROGRAF」でプリントした。また、会場では、同社のプロジェクター「POWER PROJECTOR WUX10 Mark II」を使用した、フルHD映像の動画作品の映写も行なう予定。

 また、4月17日には、西宮氏による講演会も実施する。展示作品の紹介や、写真論などを講演する予定。会場はキヤノンSタワー3階 キヤノンホールS。入場は無料。申し込み先着300名まで入場できる。

  • 名称:西宮正明映像言語展「フィルム粒子とピクセルの共棲」
  • 期間:2010年4月1日~5月15日
  • 時間:10時~17時30分
  • 会場:キヤノンSタワー1階 キヤノンギャラリーS
  • 住所:東京都港区港南2-16-6
  • 休館:日曜日、祝日
  • 入場料:無料

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2010/3/25 20:22