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【CP+2025】超広角と超望遠、2つの新レンズが試せるソニーブース

焦点距離800mmでどこかにいる小鳥(模型)を探そう

ソニーブースでおなじみの集合展示

CP+2025開幕前日に、新しい交換レンズ「FE 16mm F1.8 G」「FE 400-800mm F6.3-8 G OSS」を発表したソニー。ブースにももちろん実機を用意し、サイズ感や操作性について試せるようになっていた。

どちらも35mmフルサイズのイメージセンサーに対応。Gレンズの一員としてのラインアップとなる。

なお、新レンズ以外のソニーブースの見どころについては、別の記事および動画で紹介する予定だ。

FE 16mm F1.8 G

2月26日(水)発表の新レンズの1つ「FE 16mm F1.8 G」は、「FE 14mm F1.8 GM」と「FE 20mm F1.8 G」の間を埋める大口径広角レンズ。ありそうでなかった焦点距離と開放Fナンバーの組み合わせであり、動画や星景などでの活躍が期待できる。

FE 16mm F1.8 G

「FE 20mm F1.8 G」よりも広角のレンズでありながら、全長が短くなったのはともかく、フィルター径は67mmと共通、さらには約70gの軽量化を実現した。

小さくてもGレンズということで、フォーカスホールドボタンやアイリスロックスイッチなどを備えている。

ブースでは意外にもポートレート撮影での体験が可能。「16mmでポートレート? しかも離れて?」の疑念が浮かんだが、展示台の手前に花が置かれていることで納得。これを前ボケにすることを想定しているようだ。あまり見られない撮影コーナーといえるので、ぜひ超広角レンズでのポートレートにチャレンジしてみて欲しい。

装着ボディは「α7C」シリーズや「VLOGCAM ZV-E1」など。小ぶりなレンズにあわせた軽快な組み合わせを提案していた。

FE 400-800mm F6.3-8 G OSS

一方の「FE 400-800mm F6.3-8 G OSS」は、おなじみの望遠レンズコーナーに4台用意されていた。望遠レンズコーナーへの入場は予約制となっており、会期初日の2月27日(水)14時00分頃だと、100人強の待ちが発生していた。順番が来るとメールまたはLINEで通知が来るようにもできる。それまで他の展示を見て回ると良いだろう。

FE 400-800mm F6.3-8 G OSS

800mmをカバーする望遠ズームレンズとあって、実物はそれなりの大きさ。ただし重量は2.475kg(三脚座込み)。特別に雲台から外した状態で持たせてもらったところ、思ったより軽く感じた。

三脚座はソニーにしては珍しく取り外し不可。回転させることは可能だ。

レンズフードにはフィルター操作用の開閉窓が設けられている。

野鳥撮影を意識したとのことで、望遠レンズコーナーのはるか先のディスプレイに、野鳥を撮影した動画を再生していた。これで800mmの引き寄せ力を実感できる仕組みだ。この条件でのAFは、フォーカスリミッターを使用せずとも十分実用的な速度に感じた。

望遠コーナーからの眺め。ディスプレイの中で動く野鳥を被写体にできる

よく見るとブースの天井の梁に、ルリビタキの模型らしきものが置かれている。800mmもあれば、こんな遠くの小さな鳥もちゃんと収められるという趣向だが、小さすぎて誰が気づくのだろうかと心配になった。現場で試す方はぜひ探してみてほしい。

よく見るとルリビタキと思われる小鳥の模型が。いわれないとわからないかも
本誌:折本幸治