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【CP+2025】「カメラバカにつける薬」3巻がCP+会場で先行発売

Web版から変わったのはどこ?

飯田ともき氏。CP+2025会期中の2月28日(金)にサイン会を実施する

2月27日(木)から始まった写真映像関連イベント「CP+2025」のインプレスブースで、飯田ともき著『カメラバカにつける薬』3巻が先行発売されている。価格は1,298円。3月5日(水)から行う一般発売に先駆けての販売だ。

今回は「デジカメ Watch」掲載分からフルサイズミラーレスカメラへの移行期で激動する2018年から2019年にかけてのエピソードを収録している。

CP+2025の会場では2月28日(金)14時00分から飯田氏によるサイン会がインプレスブースで実施される。会場で購入した人には特製ステッカーも進呈している。

新刊のサイン本も用意
新刊の購入者には特製ステッカーをプレゼント
インプレスブースでは3巻とともに、1巻や2巻も販売している

Web連載から単行本化にあたり、細部にこだわった改良を施していたという。特に「EOSの目覚め」と呼ばれる章では大幅な再構成を行った。Web連載では4コマ×4枚の刻みで構成されていたが、単行本では新たな流れを作るため大胆な改変を施した。「印刷して切り貼りしたんです」と語る飯田氏は、コマをバラバラにして再配置する手法を使ったと話す。

EOSの目覚め「接触篇」
コマをバラバラにして再配置

表紙に描かれたカメラは「SIGMA fp」。「2018年、2019年のカメラで1番エポックだったのがfpかな」と飯田氏。

今回採用された表紙
ほかの構成案2つ。過去2巻では大きく扱われていたカメラのビジュアルを今回は控えめにし、キャラクターを前面に押し出す案も検討したが、「動きがある」という理由から最終的にはカメラを強調したデザインを採用した

欄外コメンタリーも追加された。「連載当時こんなのあったけど、今はもうもっと新しい機種や機能があるよね」といった具合に、発表から約5年を経た現在との比較を織り交ぜている。

「リメイクは進む作業というよりは恩返しに近い」と飯田氏。「この時読んでくれた人がいたから、5年も経ってなるんだけど、その人たちに向けてはありがとうに近い」と語る。この言葉は長年の読者への感謝だけでなく、新規読者にも「これまでより良い形で作品を届けたい」という思いの表れだろう。

デジカメ Watchでの当時の連載を見つつ単行本を読み比べると、作者の細やかな工夫に気づくかもしれない。

本誌:佐藤拓