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望遠鏡の結露を防ぐ、ビクセンの「レンズヒーター380-12V」
電圧強化でリニューアル
2024年11月29日 09:57
株式会社ビクセンは、「レンズヒーター380-12V」を12月5日(木)に発売する。価格は1万4,300円。
天体写真撮影時に発生しやすいレンズの結露を予防するヒーター。通常、水蒸気(気体)を含む空気に、気温より冷たいレンズが晒されると、レンズに接する水蒸気の温度が下がることで液体となり、レンズが結露する。
本製品は、レンズの温度が気温より低くならないよう保温することで、結露を効率的に予防できるのが特徴。既存の「レンズヒーター360IV」をベースに、電圧を5Vから12Vにパワーアップしたものとなる。
着脱可能な電力コントローラーを装備しており、ボタンを押すたびに出力をHi、Mid、Lowに切り替えられる。コントローラーを取り外した場合は、消費電力6Wで固定。
装着対応は、長さ30mm以上、外径45~180mmまでの鏡筒が目安。特に、外径140mm以下であれば、発熱体(20×440mm:カーボンナノチューブ)が円筒を1周し、常に最大効果が得られるという。
レンズ当たり面には、滑り止め加工が施されており、側面にはテンションをかけて巻き付ける際に利用できるフィンガーフックを配置。なお、取り付けには、面ファスナーを採用している。
12V電源には、天体望遠鏡用リチウムイオン充電池「Power Tank Lithium」など、従来の12Vバッテリーが利用可能。また、付属のトリガーケーブルPD12Vを使用し、PD対応のモバイルバッテリーに対応する。
ヒーター本体のスパイラルコード端子には、DCジャックを装備。別売のACアダプタ「PD12V-3A)」または、市販の12V電源も利用できる。
外形寸法は30×800mm。重量は約95g。