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キヤノン、静止画・動画両対応の大口径標準レンズ「RF50mm F1.4 L VCM」

キヤノンは、動画撮影での利用も意識したRFマウント交換レンズ「RF50mm F1.4 L VCM」を12月に発売する。価格はオープン。推定価格は23万円前後。

2024年7月に発売した「RF35mm F1.4 L VCM」と同シリーズとして、静止画・動画撮影の双方で高い性能を実現するという交換レンズ。外装デザインは「RF35mm F1.4 L VCM」と共通で、フィルター径も67mm径を採用する。今後展開する単焦点レンズシステムの一環として、筐体サイズや重心バランスの統一化を図っている。同筐体の広角レンズ「RF24mm F1.4 L VCM」も同日発表された。

VCM(ボイスコイルモーター)とナノUSMを組み合わせた、電子式フローティングフォーカス制御システムを採用し、大口径フォーカスレンズ群と軽量なフローティングレンズの動きを最適に制御する。これにより、高速で滑らかなピント合わせを実現するとともに、動画撮影時に問題となるフォーカスブリージングも大幅に抑制しているという。

レンズ構成は11群14枚。UDレンズ2枚を効果的に配置して色収差を補正し、非球面レンズを組み合わせることで球面収差や像面歪曲を抑制している。ゴーストやフレアの発生を抑えるACSコーティングに加え、レンズ最前面には撥水・撥油性に優れたフッ素コーティングを施している。

操作系では、動画撮影時の滑らかな絞り調節を可能にする非クリック式の「アイリスリング」を搭載。回転方向をCINEMA EOS SYSTEMのシネマレンズと統一することで、一貫した操作性を確保している。さらに、シャッタースピードなどの機能を割り当てられるコントロールリングに加え、フォーカスリングやレンズファンクションボタンも備える。

鏡筒は防塵防滴対応となっている。

  • 焦点距離:50mm
  • 最短撮影距離:0.4m
  • 最大撮影倍率:0.15倍
  • レンズ構成:11群14枚
  • 絞り羽根:11枚
  • 最小絞り:F16
  • フィルター径:φ67mm
  • 外形寸法:約φ76.5×99.3mm
  • 質量:約580g
本誌:佐藤拓