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2024年度「ライカ・ホール・オブ・フェイム・アワード」はドイツ人写真家のヘアリンデ・ケルブル氏に

Leica Picture of the Year 2024:from the series Metamorphoses, 2017
© Herlinde Koelbl/Leica Picture of the Year 2024, Leica Gallery Wetzlar 2024

ライカカメラ社は10月9日(水)、2024年度「ライカ・ホール・オブ・フェイム・アワード(Leica Hall of Fame Award)」の受賞者を、ドイツの写真家ヘアリンデ・ケルブル氏に決定したと発表した。

世界を独自の視点で捉え、その写真作品で何らかの変革やムーブメントを起こしてきた偉大な写真家に対して贈られる賞。2011年に開設され、ケルブル氏が14人目の受賞者となった。

また、同賞に殿堂入りしたフォトグラファーに授与する「ライカ・ピクチャー・オブ・ザ・イヤー」も発表。ケルブル氏が過去に手がけた、“儚いことの美しさ”を印象的かつカラフルに表現したシリーズ「Metamorphoses」の中の作品が選出された。

授賞式は10月9日(水)から10月10日(木)にかけてドイツ・ウェッツラーのライカ本社で行われる「セレブレーション・オブ・フォトグラフィー(Celebration of Photography)」の一環として実施。ライカギャラリー ウェッツラーでは、2025年1月19日(日)までケルブル氏の作品を展示する写真展も開催する。

ヘアリンデ・ケルブル氏は1939年にドイツ・リンダウで出生。最初はファッションを学んだが、1970年代半ばに表現のためのクリエイティブなメディアとして写真に出会い、雑誌を中心に写真家として活動をスタート。ライカ・メダル・オブ・エクセレンス(1987年)やドイツ写真協会のドクター・エーリッヒ・ザロモン賞(2001年)などを受賞。ドイツ連邦共和国功労勲章(2009年)やバイエルン功労勲章(2013年)も受章している。

Herlinde Koelbl © Johannes Rodach
©© Herlinde Koelbl/Leica Picture of the Year 2024, Leica Gallery Wetzlar 2024
本誌:宮本義朗