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RICOH GRの交流拠点が原宿に誕生…スナップ愛好家の全世代に向けて

オープン記念で「森山大道展」を開催

店舗に並ぶGRシリーズ

リコーイメージング株式会社は、コミュニケーションスペース「GR SPACE TOKYO」を8月11日(日)にオープンする。このページでは、オープンに先駆けて開催された内覧会の様子をお届けする。

所在地は東京都渋谷区神宮前6丁目16番19号。原宿駅から徒歩5分、渋谷駅から徒歩7分の立地となる。

GR SPACE TOKYOが入る原宿WATビル

入口付近には厳選された写真集を閲覧できるブックスペースを設置。そこには写真集専門書店「book obscura」(東京・吉祥寺)の黒崎氏が選書した写真集が並ぶ。

隣接するカフェコーナーでは、代官山「Little Darling Coffee Roasters」と共同開発したGR SPACEオリジナルコーヒーなどのドリンクを提供する。

スペース中央にはGR製品の展示エリアが設けられている。現在はタッチ&トライコーナーとなっているが、将来的には製品の購入も可能になる予定だ。

アクセサリーなどを装着したGRも展示

歴代の機種も展示されている。1996年に発売された「GR1」から現行機種「GR IIIx」まで、GRの歴史を垣間見ることができる。

壁際にGR HISTORYコーナー。歴代GRが展示されている
1996年発売の「GR1」

奥にはギャラリースペースがあり、今後は月1回のペースで展示を入れ替える目標を立てている。

現在はオープン記念として森山大道氏の作品展を開催中。写真集『ニュー新宿』、『TOKYO』を中心に、東京のストリートスナップなど約100点の写真が並ぶ。「三沢の犬」や「タイツ」などの代表作も鑑賞できる。

「三沢の犬」(手前)と「タイツ」(奥)

GR事業部長の濟木一伸氏は「1996年にフィルムのGR1を世に出し、2005年にGRデジタルを発売してから28年以上が経過しました。その間、変わらぬコンセプトでスナップ文化と共にGRを育ててきました」と語る。濟木氏は「販売店、プレス、そしてユーザーの方々がGRを育ててくださった結果、GRが一人歩きを始めたような感覚です」と付け加えた。

「スナップ文化を愛する方、GRを語れる方たちに集まってもらえる場所をこうして開設できて本当に嬉しい」と濟木氏。「これからも若い方々にアプローチしていけると思います。皆様のご支援をいただきながら、スナップ文化とGRの魅力を発信していきたい」と意気込みを語った。

GR事業部長の濟木一伸氏

GR事業部 企画開発部の岩﨑徹也氏は、立地選定の理由について、「昔からGRに関わるイベントを渋谷を中心に開催していた」と語り、その歴史を踏まえつつ今回の場所を選択したという。明治通りとキャットストリートの中間という立地は、GRユーザーはもちろん、写真やアートに興味を持つ10代、20代の若者も気軽に立ち寄れる場所として選ばれた。「ストリートフォトグラフィーを楽しむ人々のコミュニケーションの場」を目指したと説明する。

GR事業部 企画開発部の岩﨑徹也氏

「ショールームやギャラリーというよりも、来場者がほっとしながら楽しめる場所にしたい」として、月間利用者数の目標は明確ではないが、200名弱の来場を見込む。

今後はGR SPACEの世界展開も視野に入れているが、現時点では東京での反応を見極めながら慎重に進める方針とのこと。このGR SPACE TOKYOが、写真愛好家たちの新たな交流の場となることが期待される。

GR SPACE TOKYO

オープン日

2024年8月11日(日)11時30分

営業時間

11時30分~19時00分

休館日

火曜日・水曜日・祝日および指定休館日
※2024年8月12日(月・祝)は営業

所在地

森山大道展

会期

前期・後期で一部作品を入替

  • 前期:8月11日(日)~9月9日(月)
  • 後期:9月12日(木)~10月21日(月)
本誌:佐藤拓