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グランプリは写真集「ぼくは日高本線が大好きだった」…個人出版の大賞が決定

株式会社PUBFUNは3月28日(木)、個人出版大賞「パブファンセルフアワード2024」を発表した。

同社は、オンデマンド出版(POD出版)のためのサービス「パブファンセルフ」を展開。これは、出版社を通さずにAmazonや楽天ブックスで紙/電子書籍を販売できるというサービスで、1冊づつ印刷して発送するため、在庫を抱える心配がないことも特徴のひとつとなっている。同賞はそのような自己出版された本を対象としている。

選考では、同社の事務局に加えて、書店員や司書、メディア、レビュアーにより審査が行われた。

グランプリを獲得したのは、北海道の日高本線を写した『ぼくは日高本線が大好きだった 地元の小学生が記録していた”ありし日”の全 29駅 』。現在は全線の8割が廃線となった同路線の29駅を、当時小学生だった著者・伊藤未知氏が撮影した写真集。

審査員の図書館関係者は、同作品について「著者の宝物を見せてもらっているかのようななんとも言えない幸福感。この作品があればあの頃の日高本線は、ずっと残り続ける」とコメントしている。

準グランプリには、レシピ本『ハンガリー食文化とレシピ集 』(著者:三木フォリヌス イベット氏)、図録『諸星美喜展 -無垢のカタチ- 2023』(著者:諸星美喜氏)が続いた。いずれの受賞作品も、Amazon.co.jpで購入できる。

本誌:佐藤拓