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【CP+2024】キヤノンブースが複合現実や3D世界への入り口に…2次元を超えた没入体験が盛沢山
2024年2月22日 16:23
CP+2024のキヤノンブースは、従来の製品タッチ&トライに加えて、多彩な体験コーナーを用意する。Canon ID所有者は、同ブースへのチェックイン特典もあるのでぜひチェックしてみてほしい。
ブースのオープンに際して、同社イメージンググループ副管掌 専務執行役員の戸倉剛氏が囲み取材に応じた。
戸倉氏は、今回のキヤノンブースでは2Dにとどまらない世界にも触れてほしいと話した。同社はこれまで2Dの世界でずっとカメラを作ってきたが、MR(複合現実)システム「MREAL」やVR映像撮影システム「EOS VR SYSTEM」など、いままさにVRや3Dの入り口にいるという。来場者にはそういった“イメージングの変化”を感じてほしいという。
タッチ&トライ:ダイナミックな動きを被写体に
製品体験コーナーでは、トリッキングや新体操の演技を被写体に各種ラインアップを試用できる。スタッフに声をかければ、カメラやレンズを交換してくれるので、意中のアイテムをどんどん試してみよう。
超望遠レンズについては、ブース内の小高いエリアに体験コーナーを設置。昨年発売した「RF100-300mm F2.8 L IS USM」をはじめ、EOS Rシステムの各種望遠レンズを取り揃える。超望遠レンズが並ぶ様子は迫力に満ちている。
2Dにとどまらないキヤノン
VR映像撮影システム「EOS VR SYSTEM」の体験ブースが設けられていた。ここでは、専用ゴーグルとヘッドフォンを装着することで、ゴスペラーズが自分だけのために名曲「永遠に」を歌ってくれる。彼らのファンである筆者は思わずニヤリとしてしまった。
VR撮影用交換レンズのコンセプトモデルが展示されていた。現行モデルの「RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE」はEOS R5、EOS R5C、EOS R6 Mark IIのフルサイズ3機種のみに対応したモデルだが、どうやらAPS-C対応のレンズが今後登場するようだ。具体的な時期は明らかになっていない。
同社のMR(複合現実)システム「MREAL」と、JVCケンウッドの立体音響技術「EXOFIELD」を組み合わせた「シン・ヴァーチャル公演体験」コーナーもあった。専用のゴーグルをのぞいていると、徐々に演奏者が増えていき、最終的には自身がオーケストラの目の前で演奏を聞いているような“バーチャル公演”を楽しめる。
3D画質の体験コーナーも展開していた。デュアルピクセルCMOS AF技術を活用して、2Dの撮影画像を後処理で立体化させられるというもの。ヘッドマウントディスプレイのほか、スマートフォンなどのタブレットでもより臨場感のある画像を楽しめるようになる。本格的なサービスの展開はもう少し先になる模様だ。
MRや3Dなど、自身がその映像空間にいるかのように没入できる体験が沢山用意されている。戸倉氏の言う、まさに“イメージングの変化”を体感できる世界となっている。
各種セミナーも充実
写真家のレクチャーを受けられるコーナーも用意。「レクチャーコーナー」では、実際に写真家の実演を見学しながら、撮影から機材の使いこなしなどを体験できるものとなっている。「デモンストレーションコーナー」では写真家によるポートレート撮影の実演をとおして、でライティングやモデルとのコミュニケーションなど実践的な撮影が学べるようになっている。
各種ステージイベントも用意。オンラインで配信するプログラムもある。
動画クリエイターやビデオグラファー向けのコミュニケーションスペースがあった。EOSやCINEMA EOSの実践的なセットアップの展示をおこなうほか、カラーグレーディングなど動画編集も体験可能となっている。トークセッションもオープンセミナー形式で開催する。
昨年も大盛況だったプリント体験コーナーは今年も開催。プロ/ハイアマチュア向けのインクジェットプリンター「imagePROGRAF PRO-G1」や「PIXUS PRO-S1」で自身の写真をプリントしてもらえる。