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ニコン、絞り開放の画面周辺まで丸いボケを得られる「NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena」

ニコンは、Z マウント交換レンズ「NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena」を10月13日に発売する。価格はオープン。店頭予想価格は税込40万円前後。

9月22日にティザー映像が公開されていた交換レンズ。レンズロードマップ上には「S-Line 135mm」として存在していた。ボケの美しさはNIKKOR Zの中でトップクラス、描写性能(解像、点像再現、周辺光量、AF性能)はS-Lineで最高クラスのレンズとしている。

固有名称の“Plena”(プレナ)とは「満ちている・あふれるばかりの」といった意味で、空間が満たされているという意味を持つ“Plenum”に由来。満潮時の海の輝き、人の心が満たされている様子、創造力が溢れてくる様子を連想させる言葉だという。また、満月を意味する“Luna Plena”という言葉もあり、美しく唯一無二の存在というイメージにも繋がるとしている。

このイメージの背景には、Z マウントの大口径と短いフランジバックを活かして口径食を極限まで低減し、画面全域でボケの形状(絞り開放から周辺まで丸いボケになる)と質(エッジの色づきが少ない。渦巻き状のボケを抑制)を追求した点と、画面全体に光が満ちることで主題の輝きと美しいボケが調和し、幻想的な表現を可能にする点があるという。これにより、ユーザーの創造性を満たすニコン独自のレンズと位置付ける。

レンズ構成は14群16枚(SRレンズ1枚、非球面レンズ1枚、EDレンズ4枚を含む)。逆光対策にメソアモルファスコートとアルネオコートを併用し、ゴースト・フレアを低減している。最短撮影距離は0.82m。絞り羽根は11枚(円形絞り)。最小絞りはF16。フィルター径は82mm。

マルチフォーカス方式を採用し、近距離撮影時にも解像感の高い映像が得られるとしている。STMによるAF動作が高速・高精度なため、動く被写体もシャープに捉えられるという。

鏡筒は金属部材を使用。防塵防滴性能を有する。側面の2か所にL-Fnボタンを装備。また、「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」の“Noct”と同様に、“Plena”の筆記体ロゴデザインが刻印される。

外形寸法は約φ98×139.5mm。質量は約995g。レンズフード(単品では税込7,000円前後)が付属する。

付属のレンズフード
レンズ構成図

実機の外観写真

本誌:鈴木誠