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カシオ計算機、皮膚科診察に特化したデジタルカメラが全国発明表彰受賞

カシオ計算機は6月8日、皮膚科診察に特化したデジタルカメラ「DERMO CAMERA(ダーモカメラ)」の意匠が、「令和5年度全国発明表彰」の発明賞を受賞したと発表した。

DERMO CAMERAの意匠は、「医師が確実に診断を行える信頼性」と「患者が安心して受診できる安全性」を両立する造形を生み出すことを目的に、操作性と安全性を考慮して開発。軽量化と、ホールドしやすいグリップ形状を実現したほか、シンプルなボタン配置にもこだわったという。

衛生面への配慮として、本体には無塗装で滑らかな表面処理を施した。診療時の血液やグリスが拭き取りやすいシームレスな形状としている。

このほか、患部撮影時のライトは「偏光/非偏光/UV撮影」の切り替えに対応。病変サイズを測る「スケール表示」や、背面モニターの角度調整機構も備えた。皮膚科診察における画像診療の拡大と、医療現場への貢献を図っているという。

全国発明表彰は、日本の化学技術の向上と産業の発展に寄与することを目的として、多大な功績をあげた、あるいは今後大きな功績を上げることが期待される発明などを表彰するもの。カシオ計算機は平成16年度に、世界最薄・カードサイズのデジタルカメラの意匠で同じく発明賞を受賞している。

本誌:宮本義朗